モデル、そして俳優として映画やドラマ、CMで大活躍中の中条あやみさん。4月19日に全国公開される映画「あまろっく」では、結婚をきっかけに39歳の義理の娘を持つことになる「20歳の義母」の役を演じています。中条さんが、自身と役に重ねた「弱点」とは? お話をうかがいました。
写真:吉田和本、ヘアメイク=横山雷志郎〈Yolken、スタイリスト=藤井希恵〈THYMON Inc. 〉取材・文:Voice編集部(田口佳歩)
※本稿は『Voice』(2024年5月号)「令和の撫子」より抜粋、編集したものです。
おばあちゃんになっても成長したい
「家族団らん」を夢見て、笑福亭鶴瓶さんが演じた竜太郎と結婚する早希。今回、中条あやみさんが演じたのはそんな「20歳の義母」。江口のりこさん演じる39歳の娘と、ギクシャクしながらも次第に心を通わせていく様子がほほえましい。
おせっかいで少し頑張りすぎてしまう早希のような性格は、中条さん自身にもあったという。デビュー以降、映画やドラマにひっぱりだこの中条さんだが、自分の弱さも知っていた。
「かつては『こうならないといけない』という思いに引っ張られて、気づいたらまわりを置いてきぼりにしてしまうことも......。そういうときは一度落ち着いて、『いまの私は過度に集中しているな』と振り返るようにしました。
『今日の私は何もかも上手くいかない!』と思ってしまうとき、ありますよね(笑)。でもそれは、いつもと違うことが起きていたり何かに気を取られたりしているからなんでしょうね」(中条さん)
中条さんの進化は止まらない。内面的にも成熟して、まわりから必要とされる役者になりたいという。
「役者の内面もスクリーンに映ると感じます。プライベートも充実させながらバランスよくお仕事を頑張り、厚みのある面白い人間になれたら」(同)
おばあちゃんになっても働けるくらい、いつまでも元気に成長していきたいとも話す。
「母が英会話教室を開いているのですが、まだまだやってやるぞという気合いが感じられて、素敵だと思います。私も止まることなくパワーアップし続けたいですね」(同)
「監督が6年前に脚本を書いてから、ずっと企画をあたため続けてきた作品だと聞いて、ぜひ演じたいと思いました」(中条さん)
配給:ハピネットファントム・スタジオ
(C) 2024 映画「あまろっく」製作委員会
4月12日(金)兵庫県先行、4月19日(金)新宿ピカデリー他 全国公開