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副業の意外な最適解? 貯まったお金をさらに増やす「投資」という選択

角田和将(国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト)

2024年07月17日 公開

副業の意外な最適解? 貯まったお金をさらに増やす「投資」という選択

誰もが「お金は大事なもの」だと思っているのに、実際にお金の勉強をきちんとしている人は意外と少ないもの。お金の心配をせず「本当にやりたいことをやれる」人生を手に入れるには、お金に強くなる必要があります。そのための第一歩は、「投資によって収入を増やしている人だけが持っている考え方」を取り入れ、実践することで、「投資家思考」を鍛えることです。

※本稿は角田和将著『お金が増やせるのはどっち? 投資家思考の鍛え方』(総合法令出版)より、一部を抜粋編集したものです。

※本稿は2024年7月時点の情報に基づき、投資に対する考え方を示したものであり、個別の金融商品を推奨するものではありません。金融商品の価値は状況によって変動しますので、購入の可否を含む投資の判断はご自身の責任で行うようお願いいたします。

 

副業選択のポイントは「時間が取られないもの」

ある程度お金が貯まってきたら、今度はそのお金をより増やしていくことについて考えていきましょう。

お金を増やす方法にはいろいろありますが、私は「お金にお金を生み出してもらう」方法をおすすめします。本業以外に収入を得ることで、より一層、お金を大切に使おうとする意識が芽生えてきます。

本業以外で収入を得る「副業」として、接客などのアルバイト、投資、アフィリエイトブログ、転売ビジネスなど、さまざまな方法があります。ただ、それぞれ一長一短があります。
どの手段を選ぶのか、注意するポイントとしては、まず「自分の時間が取られないものを選ぶ」ことです。お金を稼ぐまでに時間がかかりすぎるものだと、長続きしない可能性が高まるからです。

たとえばあなたが副業で1万円稼ぎたいとしましょう。時給1000円の接客アルバイトを選んだ場合、1万円を得るまでに最低10時間はかかります。肉体労働なので自分の体を動かす分、体力も消耗し、時間も取られます。

もちろんどの手段も、効率的なやり方がわかってくると、作業時間を多少減らすことはできると思います。

ただ、労働時間に応じて収入が得られる副業は、いずれどこかで限界がきます。
1日は24時間ですし、体力は無限にあるものではないからです。雇用先やクライアントを見つける手間もかかります。
そういう意味で私は、時間給で稼がずに済むやり方をおすすめします。

 

わずかな時間でもお金を増やせるのが「投資」

投資を選んだ場合、どの株を買うか決めるまではそれなりの時間が必要ですが、「買って売る」という注文操作は、数秒程度で済みます。

自分が行う作業は基本的に、情報収集と売買(注文)などの事務手続きの2点になります。肉体労働を伴うアルバイトのように「◯時間働かないと△万円もらえない」といった制約はありません。投資には、作業にかかった時間に関係なく、大きな収入を得るチャンスが広がっているのです。

特に投資家が行っていることの大半は、情報収集です。そのアウトプットが、「注文を出す」という一瞬にすべてが込められています。投資の考え方の基本は「お金を動かして、お金を増やす」ことです。
労働の基本的な考え方である「自分(の時間)を動かして、お金に換える」という考えとは真逆に位置しています。

1日の大半を本業に費やし、残されたわずかな時間でお金を増やすには、時間をお金に換える方法ではない「投資」という選択肢は、現実的といえるでしょう。

 

自分に合った投資を柔軟に選ぶ

基本的に投資は「習うより慣れろ」の世界。「投資ってよくわからない」といった初心者ほど、証券口座を開設して自分がよく使っているお店の株を買えば、知識レベルは早く上がります。もちろん初心者段階で本当に株を買ったら損する可能性のほうが高いので、「買ったフリをする」、いわゆるデモ取引で練習をしてから始めるのが理想です。

投資には、株、FX(外国為替証拠金取引)、不動産など、いろいろな形態があります。感覚的には、ケタがひとつ増えるごとに投資対象が変わるほか、投資対象ごとに特徴があります。

たとえば10万円の株を買って出る損益は、せいぜい数万円です(もちろん、例外もあります)。
不動産投資だと、購入価格自体が安くても数百万円からなので、そもそもスタートラインが異なります。また地価の移り変わりも考えると、「マイナス数百万円」という事態も十分起こり得ます。この状況に平然としていられる人ならできますが、それに耐えられる人は資産家か、計画的に貯金をしている人でしょう。

いくら周りの人が「この投資はいいよ」と教えてくれたとしても、あなたの置かれている立場や資産状況によって、チャレンジできるものとそうでないものがあります。生活スタイルや性格によっても相性がありますので、無理に投資対象を絞ることなく、柔軟に選びましょう。

 

まずは国内投資が基本

また、投資対象は、国内のものもあれば海外のものもあります。
これから投資を始める人、またあまり経験がない人は、まずは投資対象を国内に絞り、慣れてきたら海外に目を向けていくといいでしょう。

たまに、投資経験がないのに、いきなり海外の投資商品を買って損をしている人がいます。これは、情報収集の面で海外のほうが難しいにもかかわらず、その海外投資商品を、仲介する人に言われるがままに買ってしまっているからです。

もちろんそれで損をせず利益が出る場合もあります。しかし基本的に仲介者は、投資商品が売れれば、購入者の損益についてはどうでもいい立場にいるのです。残酷なことかもしれませんが、知っておいてください。

国内も海外も、投資の根本的な考え方は同じです。だからこそ、まずは国内で情報を集め、売買する経験を積んでからでも、海外を始めるのは決して遅くはありません。
国内で身につけた考え方をベースに各国特有の事情や国内との差を情報収集していけば、同じように取り組むことができます。焦らず、やりやすい分野から取り組んでいきましょう。

著者紹介

角田和将(つのだかずまさ)

速読コーチ/ビジネス書著者/国際テクニカルアナリスト連盟 認定テクニカルアナリスト(CFTe®)

大学卒業後、システム開発会社でシステムエンジニアとして12年間勤務。FXで資産構築した後、独立。独立後、国内最大規模のオンライン投資スクールで認定講師として活動。1000名以上の受講生に対して、会社員時代の経験を活かした独自理論に基づく教育を行い、月収数十万円~数百万円の利益を上げるトレーダーを多数輩出してきた指導実績を持つ。
現在は、投資の資金を確保するための初歩的な貯金関連の取材から、専門的なプログラミングによるトレード手法の開発、投資戦略フェアEXPOをはじめとした投資イベントでの講演まで、多岐にわたった活動をしており、主婦層から会社員、専業トレーダーと、幅広い層から高い評価を得ている。

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