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「こんにちは」に“ございます”をつければ丁寧? 目上から愛される“敬語”の基本

梶原しげる(フリーアナウンサー/東京成徳大学客員教授)

2012年09月11日 公開 2022年12月26日 更新

「こんにちは」に“ございます”をつければ丁寧? 目上から愛される“敬語”の基本

新社会人の最初のハードルが「敬語」。ルールやマナーだと言われながらも、人によって言うことが違ったり…。

「しゃべりのプロ」である梶原しげる氏が、目上の人からもかわいがられる敬語の基本を伝授する。

※本稿は、『社会人なら絶対おさえておきたい 敬語きほんのき』より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

上司と交わす「朝いちばん」の言葉

最寄り駅で、会社までの道中で、会社の玄関で、エレベーターで、出社時は多くの会社の仲間と顔を合わせることになります。

そのときのあいさつ。部下に対してなら「おう!」でいい場合がありますが、「目上」となると「朝からめんどくせーなー」と感じることがあります。なぜなら、それなりの「敬語表現」が求められるからです。

面倒臭さを避けるための対策にはいくつかあります。

1.見えないふりをしてとぼける。
2.「あ、どうも」と軽くひと言だけにしてその後に会話が発展しないよう素早く通り過ぎる。
3.「おはようございまーす!」と元気よく声をかける。

とはいえ、いち社会人として、また大人として、これらの選択肢で迷っているようでは困ります。朝は、場面を選ばず、人を選ばず。なにはともあれ「おはようございます」から始めます。

したがって、3以外はありえません。

ここで、こんな質問がくるかもしれません。

「何時まで『おはようございます』?『こんにちは』への切り替えは何時?『こんばんは』は何時から?」

いろいろな基準を口にする「敬語屋さん」「マナー屋さん」がいますが、そこでは大抵、朝10時から11時ぐらいまでを「おはようございます」、夕食時あたりから「こんばんは」とすることを勧めています。

しかしこれらの基準も、四季によって日の長さが大きく変わり、東西に長い日本列島では、一概に「すっきり」とはいえません。

 

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空気を読むことこそ敬意表現

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