万博に行く前に読みたい!大阪がもっと楽しくなる本5選
2025年06月24日 公開
万博の開催で国内外から注目を集める大阪。夏休みに旅行を計画している人も多いのでは? 本記事では、読めば、大阪の街をもっと楽しめる本を厳選してご紹介します。
『大阪の生活史』岸政彦編(筑摩書房)

一般から公募した「150人の聞き手」によって集められた、「大阪出身のひと」「大阪在住のひと」 「大阪にやってきたひと」の生活史。
九州から大阪の西成に移り住んできた人や、離婚を機に飛田の遊郭で働きはじめた人...などなど、大阪に生きる150人の人びとの人生を垣間見ることができます。
本書の最大の魅力は、なんといっても「生きた大阪弁」がそのまま収録されていること。特徴的なオノマトペを使ったコテコテの表現が、脳内で鮮やかに再生されて、まるで彼らの語りを直接聞いているかのような臨場感を覚えます。
大阪に生きる人々の膨大な語りをかつてないスケールで編纂した本書は、まさに唯一無二のインタビュー集です。
『大阪ことばの謎』金水敏(SBクリエイティブ)

東京にいても「めっちゃ」「〇〇やん」といった大阪弁を耳にする機会は多く、そのリズミカルで親しみやすい言葉遣いは、関西出身者でなくともつい使ってしまうほど魅力的です。
なぜ私たちは、これほどまでに大阪弁・関西弁的な表現に惹かれるのでしょうか?
本書では、この魅力あふれる「大阪ことば」の謎に迫ります。大阪人のしゃべりはなぜ軽快なのか、大阪弁はどのように生まれたのか――これまで抱いてきた謎が解き明かされる一冊です!
『プリンセス・トヨトミ』万城目学(文藝春秋)

大阪出身の小説家は?と問われたら、万城目学さんを思い浮かべる人は多いのではないでしょうか。
そんな万城目さんの代表作の一つ、『プリンセス・トヨトミ』は大阪を舞台にした奇想天外な小説です。
会計検査院の調査官3人と大阪下町育ちの少年少女。彼らがたどり着いた、400年の長きにわたって眠っていた大阪の秘密とは?
前掲した『大阪ことばの謎』では、万城目学の小説と方言についても解説されているので、あわせて読むとさらに面白く感じられます!
『田辺聖子のエッセイ-食べるたのしみ』田辺聖子(中央公論新社)

田辺聖子さんの小説といったら、まず『感傷旅行』や『ジョゼと虎と魚たち』が挙げられるでしょう。どれも大阪を舞台にした物語で、読むと、田辺さんの地元・大阪に対する深い愛着が感じられます。
本書は、そんな生粋の大阪人・田辺さんが書いた「食」にまつわるエッセイです。大阪のおかず、うどん、お気に入りの店...読んでいるだけでお腹がすく一冊です。
『夫婦善哉』織田作之助(新潮社)

大阪を舞台にした小説は数多くありますが、その中でも有名なのは『夫婦善哉』でしょう。
惚れた弱みか腐れ縁か、ダメ亭主柳吉に尽くす女房蝶子。浮気者の柳吉は転々と商売を替え、揚句、蝶子が貯めた金を娼妓につぎ込んでしまう・・・。そんな夫婦の物語です。
本書には実際に大阪に存在するお店が登場します。法善寺水掛不動尊の横では「夫婦善哉」(ぜんざい)、難波には蝶子と柳吉が食べた、大阪名物自由軒の「ライスカレー」を味わうことができます。聖地巡りがしたくなる一冊です。







