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「誤解」に気づけばプレゼンは必ず勝てる!

大串亜由美(グローバリンク代表取締役)

2012年07月22日 公開 2022年06月09日 更新

 

プレゼンの出来は"正しい"準備で決まる!

聞き手にとっても話し手にとっても有益で、「さすが!」と言われるプレゼン。双方の時間を無駄にして「ガッカリ......」といわれてしまうプレゼン。

ビジネスの"勝敗"に直結するプレゼンの出来を分けるカギ――。それは「準備」にあります。プレゼンの出来は、準備で6割決まります。準備の角度をちょっと変えるだけで、誰でも、少ない手数で、相手にちゃんと聞いてもらえる「さすが!」なプレゼンができるようになります。

しかし、どれだけ時間をかけ、エネルギーをかけて準備しても、相手にとって嬉しくない準備になっていたら、それは時間の無駄です。

プレゼンの準備については、たくさんの誤解があるようです。なかでも多くの人が誤解しているのが、次の8つのポイント。 - あなたはどうですか?

・「失敗しないように100%のシナリオを作っておこう」としていませんか?
・「手元にあるデータを、どう組み合わせて見せようか」と、考えていませんか?
・「へたな質問がこないようにしなければ」と、思っていませんか?
・「短いプレゼンでは、たいしたことは伝えられない」と、諦めていませんか?
・「急なプレゼンだから、たいした準備はできない」と、思っていませんか?
・「本番で流暢に話せるよう準備しなければ」と、頑張りすぎていませんか?
・「アガリ症だから、話すことを暗記しておこう」としていませんか?
・「とりあえず今回は話を聞いてもらえればいい」と、思っていませんか?

例えば最初の項目――「失敗しないように100%のシナリオを作っておこう」としていませんか?

100%のシナリオを作ってはいけません。シナリオは90%。残りの10%は、本番で相手の反応を見ながら仕上げる。これがプレゼン成功の秘訣です。

そのためには120%の準備が必要。100%の準備では不測の事態に対応できません。3つ用意して、相手の反応を見ながら1つを選ぶ。時間が足りなくなったら、どれを拾てるか決めておく。

あるいは、時間が余った時のための、プラスαのネタを準備する。大切なのは、話に相手を参加させるための準備です。

(その他、詳しい解説は既刊 『勝つプレゼン 負けるプレゼン』 をご覧ください)

うまくいかない原因の多くは、プレゼンに対する誤解にあります。それを払拭できれば、実はとてもカンタンに、見違えるほどよいプレゼンができるようになります。

それだけではありません。大勢のクライアントを前にしてのプレゼンも、飛び込み営業や上司へのちょっとした提案も、社内での朝礼スピーチも、準備の基本はまったく同じ。プレゼンの正しい準備の仕方を学べば、普段の仕事でも強力な武器になるはずです。

 

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