2026年4月21日、東京・紀伊國屋書店新宿本店にて、お笑いコンビ・令和ロマンの松井ケムリさんによる初の単著『ナマケモノの朝は、午後からはじまる。』(4月23日発売)の発売記念イベントが行われました。
芸能界きっての動物好きとして知られるケムリさんが、独自の視点で動物たちの不思議で愛らしい生態と、自身の人生観をユーモラスに綴った本作。記者発表会では、執筆の裏側や「親孝行」と語る出版への想いが明かされたほか、会見後にはファンとの交流を楽しむサイン本お渡し会も行われました。ケムリさんらしい笑いと、動物への愛に包まれたイベントの様子をお届けします。
初の単著出版は「親孝行」
会見の冒頭、ケムリさんは初の単著を出版した率直な感想を語りました。以前、コンビのYouTubeチャンネル「僕らの別荘」として本を出したことはありましたが、自分一人の名前が背表紙に刻まれる「単著」という形には特別な思いがあるようです。
「背表紙に自分の名前があるのは親孝行だなと思い、すごく嬉しい。胸を張れる」と、喜びを噛み締めていました。
自身の自己採点は「81点」。内容には非常に満足しているものの、「自分が書いているという恥ずかしさ」で少しだけマイナスしたという回答に会場は温かな笑いに包まれました。
「頑張りすぎない」生き方の提案とマナティーの共通点

本のタイトル『ナマケモノの朝は午後から始まる』には、ケムリさんの独自の視点が込められています。今の時代に多い「バリバリ働く」というマッチョなスタイルとは少し距離を置き、エコに、そして自分らしく生きるナマケモノのようなスタイルを伝えたいと考えたそうです。
自身を動物に例える場面では、天敵がいない環境で優しく育つ「マナティー」を挙げました。その理由を「僕も親の力で天敵がいない場所でぬくぬく育ったから」と分析。自身の生い立ちを笑いに変えつつも、動物の生態と自分を重ね合わせる鋭い視点を見せました。
芸能界での「天敵」について問われると、「いるとしたら週刊誌ですかね」と冗談めかしつつも、「僕は(撮られて困ることはないので)大丈夫です」と笑顔で即答。
一方で、相方のくるまさんが似ている動物については「常に動き続けないと死ぬマグロに近い」と評し、対照的な二人の個性を浮き彫りにしました。
ソロ活動での「役割の変化」と意外なメリット

最近増えている一人での仕事について、コンビの時との違いを問われると、芸人としての責任感に触れる場面もありました。「令和ロマンでいたら絶対くるまがやってくれる『ボケる役割』を、一人の時は自分がやらなきゃいけない」と語り、役割の変化に新鮮さを感じているようです。
ただ、一人仕事には嬉しい副産物もあるようで、「楽屋が広いんですよ」と嬉しそうな表情。さらに、魚嫌いのくるまさんに気を遣うことなく「どのお弁当を食べようか自由に悩める」と、一人時間を満喫している様子を明かし、会場を沸かせました。
読んでほしい人は「奥さん」と「ニカゲームのメンバー」
この本を誰に読んでほしいかという質問に対し、ケムリさんは「奥さん」を挙げました。本の中にはケムリさんの弱気な一面や意外な人生観も綴られており、「僕のことをもっと知ってもらえると思う」と語ります。
また、現在テレビ番組「ニカゲーム」で共演しているKis-My-Ft2・二階堂高嗣さんや、timelesz・猪俣周杜さんにも「お互いを知っていく途中なので、ぜひ読んでほしい」と名刺代わりに自身の想いが詰まった本書を読んでほしい考えを明かしました。
気になる相方・くるまさんの反応については、「まだ渡していない」としつつも、くるまさんから「帯を書きますよ」という提案があったそう。「あんま相方が帯書くことはないと思うんですけど」と少し困った表情を見せました。
熊猿の豆知識は...?
会見では、動物愛好家としての知識も披露されました。最近知ったという「とっておきの豆知識」として、キリンの頭蓋骨が年齢を重ねても成長し続けるという驚きの事実を紹介。
「首を振り合って喧嘩をする時の遠心力を出すために、カルシウムがついて大きくなっていくらしいんです」と専門的な知見を明かしました。
さらに、M-1グランプリ2024のネタで登場した"熊猿"については「意外と触ると柔らかい」と表現、会場に笑いを誘いました。

記者発表会に続き、同店内でサイン本お渡し会が実施されました。ケムリさんが待っていたファン一人ひとりを優しく迎え入れる姿が印象的でした。
遠方からこの日のために駆けつけたファンの方や、直接会えた喜びに胸を熱くする方、さらには「(5月に控えている)令和ロマンの単独ライブも楽しみにしています!」と笑顔で報告する方など、会場は終始穏やかな活気に包まれました。








