1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. プロが教える「ファッションが楽しくなる」習慣 無難な服ばかり着ていない?

くらし

プロが教える「ファッションが楽しくなる」習慣 無難な服ばかり着ていない?

池上陽子(ファッションコンサルタント)

2026年06月09日 公開

プロが教える「ファッションが楽しくなる」習慣 無難な服ばかり着ていない?

着る服がない、年相応の無難な服ばかり選んでしまう......そんな悩みを抱えていませんか?

じつは多くの働く女性が、ファッションへのときめきやワクワク感をいつの間にか忘れてしまっているといいます。おしゃれ心を取り戻す最初の一歩は、意外なほどシンプルなところにありました。ファッションコンサルタントの池上陽子さんによる書籍『服を味方にする「わたし」の魅せ方』より解説します。

※本稿は、池上陽子著『服を味方にする「わたし」の魅せ方』(三笠書房)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

まずはファッションを「楽しむ」気持ちを思い出して

「服はたくさんあるのに、着る服がない」
「年相応の無難な服ばかり選んでしまう」
「おしゃれ度が低いせいで、正当に評価されていない気がする」

こんなふうに悩んでいませんか?でも安心してください。全部解決できますから!

ただ、自分の魅せ方のテクニックをいろいろお話しする前に、みなさんに一つお願いがあります。

それは、ファッションを「楽しむ」気持ちを思い出すこと。

ファッションコンサルタントとして、多くの女性経営者や働く女性とお話ししていると、「この服かわいい♡」というトキメキや、「早くこれを着て出かけたい!」というワクワク感を忘れてしまっている人がとても多いのです。

もちろん、それは決して悪いことではありません。

一人の働く女性として、母親として、職業や役割にふさわしい自分を優先させてきたことのあかしでもあるからです。

でも、あなたはもう十分すぎるほどがんばってきました。

だからこそ今日から、仕事や家族のために二の次にしてきた「本来の自分の好み」や「おしゃれ心」を思い出してほしいのです。

私の場合で言えば、小学生のとき年上のいとこのお姉さんたちから、おさがりを山のようにもらっていました。ダンボールを開けて、自分でコーディネートを作って着てみたときのワクワク感は今でも忘れられません。

高校も、制服がかわいいという理由だけで決めました(笑)。

初めて袖を通したときの気持ちや、かわいく見せようとあれこれアレンジを加えたこと......そのすべてが、今の私のおしゃれを楽しむ気持ちにつながっています。

外見ブランディングというのは、ただマニュアルどおりの服を着て、おしゃれに見えればOKというものではありません。

人は、「なりたい自分」を「自分が好きなファッション」で表現するからこそ、魅力的に輝いて見えるのです。

まずは仕事での立場や、妻やママとしての自分をいったん忘れてください。

一人の女性として、鏡の前でああでもないこうでもないと考えたり、似合うものが見つかったりしたときの気持ちを思い出してみませんか?

それがすべての始まりです。

 

気軽に立ち寄れる「リアルのお店」に行ってみよう

とはいえ、「ファッションを楽しむ心を思い出せって言われても......」と、戸惑ってしまう人もいるかもしれませんね。

でも、じつはおしゃれ心を取り戻すのは、とっても簡単!

まずは気が向いたときに、ふらりとアパレルショップに立ち寄ってみるところから始めてください。

ただ、ここでネックになるのが、「最近はネットでばかり服を買っているから、百貨店で高い服を買うのはハードルが高い」「店員さんに話しかけられるのが怖い」という気持ちでしょう。

お店の前までは行ってみるものの、

店員さんに話しかけられる
   ↓
 試着する
   ↓
高い服を買わなくてはいけない

というプレッシャーを感じて、結局お店に入れなかったという声もよく聞きます。

ここで足が止まってしまう人は、ZARAやH&M、ユニクロやGUといったファストファッションのリアル店舗に行くところから始めればOKです。

ファストファッションのお店は、店員さんが話しかけてくることが滅多にありません。気楽に入れて、自由にいろいろな服を試着することができるので、おしゃれ心を取り戻す「最初の一歩」にぴったりです。

「買わなくちゃいけないのかな」「店員さんと話さなくちゃ」と身構える必要はありません。まずは気軽に立ち寄れるリアル店舗に、足を運ぶところから始めていきましょう。

 

とにかくいっぱい、服を着るところから

リアル店舗に足をふみ入れたら、とにかくたくさんの服を試着してみてください。

試着をするときのポイントは「似合う」「似合わない」を気にしないこと。

服選びのときに、じつは「自分の目」ほどあてにならないものはありません。「こういうデザインや色は似合わない」というのは、ほぼ100%思い込みです。新たな自分に出会うためにも、片っ端から試着していきましょう。

ネットでの買い物に慣れていると、試着が面倒に感じるかもしれません。

でも、試着しないで服を選ぼうとすると、「ぽっちゃり下半身が目立たない、お尻が隠れるチュニック丈にしよう」「明るい色は派手だからネイビーにしよう」と、今までどおりの無難なデザインや色を選びがち。

そのため、新たなチャレンジがしづらくなってしまうのです。

おしゃれを楽しむドキドキ、ワクワク感は、「新しい自分」と出会うことでよみがえってくるものです。鏡の前でこれまで着たことのない服を着てみたら、「意外によかった!」ということはたくさんあります。

私も、クライアントさんと一緒にお店に行く機会がよくあります。

最初は「私に似合う服なんかあるはずがない」と不安な顔をしている人が多いのですが、いろんな服を試すうちに、表情がどんどん輝き始めるのがわかります。

あれこれ試着をしていくうちに、お店でキラキラした服たちを目で見て、生地の質感を手で触って感じ、実際に着てみるときの心が浮き立つ気持ちは何ともいえないものですよね。

クローゼットをいくら眺めても、「着られる服がない」と感じるのはなぜでしょうか?

きっと、そこにある服が「高かったから」「必要だから」「悪目立ちしないから」という理由で残してあるだけで、"今"の自分を素敵に見せてくれる服ではないから。

ぜひ、いろんな服を試着しながら、今の自分をときめかせ、素敵に見せてくれる色やデザインはどれかを整理していきましょう。

 

プロフィール

池上陽子(いけがみ・ようこ)

ファッションコンサルタント

香川県出身。文化服装学院スタイリスト科卒業。テレビや雑誌、webなどのメディアでモデル・タレント・ミュージシャン・キー局アナウンサーなどのスタイリングを10年以上おこなう。30歳で結婚・出産したことをきっかけに「女性が結婚や出産をしても、自分らしくきれいに輝けるサポートをしたい」と考え、プロとしてメディアで磨いたスタイリング術を一般の女性に対しても提供したところ、あっという間に人気ファッションコンサルタントに。メディアスタイリスト、ファッションコンサルタントとしてのスタイリング経験は約5000人にものぼる。2021年には「結婚や出産など、様々なライフステージに合わせて自由な働き方を選べる人を増やしたい」と、ファッションコンサルタントを育成する一般社団法人メディアファッションスタイル協会を設立。経験者から初心者まで100人以上を育成してきた。自身のファッションコンサルタントとしての技術・経験と、ビジネス指導をしてきた経験をベースに、トータルブランディングアドバイザーという新しい働き方も提案している。

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×