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接待ゴルフのマナー~一流営業マンはわざと負ける?本気でプレーする?

2016年10月18日 公開

川田修( プルデンシャル生命保険株式会社エグゼクティブ・ライフプランナー)

 

むやみに「ナイスショット!」と叫ばない

お客様が打ちました。いい当たりです。そのとき、あなたはこう思うかもしれません。

「そうだ、営業マンとしては『ナイスショット!』と叫ばなくちゃ!」

ドラマなどの接待ゴルフのシーンでは、営業マンが「ナイスショット!」と大声で叫んでいる場面がよく出てきます。お客様とのゴルフでは「ナイスショット!」と言って持ち上げるのが常識、あなたはそう考えていませんか?

私はそういった見え透いたお世辞は一切言いません。むしろ無礼だと思います。

ゴルフに行くと、やたらと「ナイスショット!」「ナイスオン!」を連発している人がいますが、たとえ接待ゴルフでも、そんなヨイショは全然必要ないでしょう。

むやみやたらにお世辞を連発するのは、逆に失礼になる場合もあります。

というのも、ナイスショットの価値観というのは人それぞれ違います。見ている人が「いい当たりだ!」と思っても、打った本人にしてみたら、「あぁ、ちょっとミスった……」

と思っていて、その人にとってはナイスショットではないかもしれないのです。

不本意な当たりなのに「ナイスショット!」なんて叫ばれると、人によっては「わかってないなぁ」と思われることもあります。

私は「いい当たりだ!」と思ったときでも、すぐに「ナイスショット!」と叫ぶのではなく、そのプレーが終わったあとで、「今みたいな球って、どれぐらいで打てるようになるんですか?」

と質問をしたり、逆に今ひとつの当たりだと思ったときは、

「今のは少し当たりが薄かったですかね」

といった正直な感想を伝えるようにしています。でも、それでお客様が怒るなどということはありません。

「だけど、さっきのティーショットの当たりはホントすごかったですよね」

「だろ。あれが俺の本来の実力なんだよ、……なんてね、実はたまたまなんだよ」

と、むしろ話が盛り上がったりするのです。

また、あんまり大きな声で叫ぶと、前の組や後ろの組に迷惑をかける場合もあります。

「ナイスショット!」と叫びたい場面でも、周囲への気遣いも忘れないように心がけましょう。

むやみにヨイショすることが、お客様への気配りではありません。それよりもプレーについて何かアドバイスを受けたときは、素直に実行してみましょう。

そして実際にうまくいったら、「本当にいい球が打てました!」とすぐに相手にフィードバックするのです。そのほうがお客様も嬉しいと思います。

私は商談中の雑談などで、お客様から「あの店のラーメンが美味しいんだよ」といった話を聞いたときには、すぐに食べに行って「すごく美味しかったです!」などと感想をフィードバックするように心がけています。これも本当に些細なことですが、たったそれだけでも喜んでいただけることが少なくないのです。

人はほんの些細なことでも、自分の話をちゃんと聞いてもらえると嬉しいものです。何かを人にすすめたときに、相手が実際に行動に移してくれたらもっと嬉しく感じますよね。それはきっと、自分の思いが相手に伝わったと実感できるからなのでしょう。

相手にとって本当に嬉しいことは何か?

ゴルフでも仕事でも普段の生活でも、いつでもそのような考え方ができれば、深い人間関係が築けるのではないでしょうか。

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たとえ接待でも、わざと負ける必要なんてない >



著者紹介

川田修(かわだ・おさむ)

プルデンシャル生命保険株式会社エグゼクティブ・ライフプランナー

(著者写真撮影:梅沢香織)
1966年東京都生まれ。慶應義塾大学法学部卒。89年株式会社リクルート入社。入社から退職までの96カ月のうち、月間目標を95カ月達成、部署最優秀営業マン賞を数回、また全社年間最優秀営業マン賞も受賞する。97年プルデンシャル生命保険株式会社入社。2001年度に営業職の最高峰であるエグゼクティブ・ライフプランナーに昇格し、全国約2000人中1位の営業成績を達成する。現在は営業の仕事のかたわら、「本当の顧客満足とは」「お客様に感動を与える営業」をテーマとしたさまざまな業種の企業への講演などを行っている。著書に、『かばんはハンカチの上に置きなさい』(ダイヤモンド社)、『「営業の仕事」についてきれいごと抜きでお話しします』(三笠書房)、仕事は99%気配り』(朝日新聞出版)などがあり、韓国、台湾、中国などで翻訳され、各国でベストセラーとなっている。東京ゴルフ倶楽部会員。

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