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資格取得のプロが実践する「最短最速」スピード勉強法

高島徹治(資格コンサルタント)

2017年10月31日 公開 2022年06月06日 更新

「インプット学習」の見切り方、「アウトプット学習」の回し方

締切から逆算して「学習スケジュール」をつくろう

仕事を抱えながらの勉強は、なかなか時間を捻出できません。そのため、せっかく始めた勉強が、途中で挫折してしまうケースが非常に多いのです。

こうした事態を避けるために有効なのが、学習スケジュールの作成です。

資格試験などは受験日が決定しているので、その日から逆算して学習スケジュールを立てていきます。どの分野を、いつまでに勉強するのか、具体的な期日を定めていきます。学習プロセスでの締切を設定するのです。

人は誰でも自分に甘いもの。期日が決まっていないと、次から次に先延ばしにしがちな傾向があります。そこで、まずは学習スケジュールを立てて、その各ステップで計画通り勉強を進める習慣を身につけるよう心掛けましょう。
 

学習期間の配分は「黄金比」を目安にしよう

全体の学習プロセスを練る際には、インプット学習と、アウトプット学習の双方を考慮してください。

インプット学習とは、書籍や参考書から知識を脳に取り入れる(=インプット)作業を指します。具体的には、

1)テキストや参考書を読んで「理解」する

2(理解したことをしっかりと「記憶」に留める

というように、知識の理解と記憶を目的とした学習です。

それに対してアウトプット学習とは、取り入れた知識を吐き出す(=アウトプット)作業のことです。問題集や過去問題などに取り組み、記憶した知識を答案用紙に書き出していきます。インプットした知識が試験形式ではどのように問われるのかを確認する学習でもあります。

学習スケジュールを立てるときには、

●インプット学習……全体学習時間の3分の2
●アウトプット学習……残りの3分の1の時間

この程度を目安にします。黄金比に近い割合なので(黄金比の正しい比率は62.5対37.5)、私は「インプット、アウトプットの配分は黄金比」と覚えるようにしています。

ただし、勉強する内容、試験期日などによって、この比率が変化するケースも出てきます。たとえば、学習期間が極端に短い場合、必然的にインプット学習の期間の割合が高まります。

重要なのは、双方のバランスを考えた学習スケジュールです。原則的には「黄金比」を意識して、バランスの良い配分を目指してください。

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