1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. 嫌な記憶はゴミのせい? 「捨てる」と自己肯定感が上がる理由

くらし

嫌な記憶はゴミのせい? 「捨てる」と自己肯定感が上がる理由

大嶋信頼(心理カウンセラー)

2018年08月02日 公開 2023年05月24日 更新

大嶋信頼

「すべて捨てよう」と唱えながら捨てるのがコツ

ところで、家にあるものを捨てるときのコツは「選別して捨てようとしない」ことです。

「いるものか、いらないものかを選別しよう」とすると、そのものに触れたときに過去の記憶に引き戻されてしまうから。

そして、過去の記憶に引きずられて自己肯定感が低くなり、「捨てられないダメ人間!」となってしまうからです。

だから"すべて捨てよう!"ということを頭で唱えながら捨てていきます。"すべて捨てよう!"と唱えながら捨てていくと、ポイポイ捨てられちゃいます。

"すべて捨てよう!"ですから「そのものにともなっている記憶も捨てる」ということになるから過去の記憶に引きずられなくなるんです。

人間は便利にできていて"すべて捨てよう!"と捨てていても「あれ? 本当に必要な物だけは残った!」という具合に、ちゃんと無意識に選択をしてくれるんです。

だから「必要な物まで捨てちゃったらどうしよう?」なんて考えすぎないで"すべて捨てよう!"と頭の中で唱えながら片っ端から捨ててみると、面白いことが起きていくんです。

どんどん過去の記憶が美化されていって、あんなに低かった自己肯定感が時とともに「これまでよくやってきた!」と、武勇伝に変わって頼もしく思えるようになっていくんです。

 

著者紹介

大嶋信頼(おおしま・のぶより)

心理カウンセラー

株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役。米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科卒業。カウンセリング歴30年、臨床経験はのべ9万件以上。『それでも大丈夫 不安を力に変える方法』(青山ライフ出版)など著書多数。

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×