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敵対する相手を味方に変えてしまうパワーワード「そもそも」



2018年10月12日 公開

松本利明(人事・戦略コンサルタント)

 

仮想敵を設定して目的を共有すれば、無駄な時間や労力は生まれない

結論としては、相手の矛先を変えればいいのです。

敵はお互いではなく、もう1つ視点を上げて、「共通の敵は何か?」を探り、見つけるのです。
体内にバイ菌が入ってくると白血球が殺して退治するように、人は異分子や共通の敵が入ってくると真っ先に追い出すことを考え、行います。

ですから、共通の敵が見つかれば立ち場違いのわだかまりがなくなるものです。

営業部門が「モノが悪い」と言い、製造部門は「営業が売れない」と言うような利害対立はよく起こることです。営業や製造、どちらが悪いかということを客観的に分析して犯人探し、粗探しをしても不毛なだけです。時間と労力をかけても売上は上がらないでしょう。相手にも言い分はあるからです。

1つ目先を上げればいいのです。営業と製造の対立なら「お客様が喜ぶものは何だろう?」と視点をお客様のニーズに向けて、営業と製造で一緒に考えればいいのです。

打開策は見えてくるでしょうし、売上につながる案が出てくる確度も高まります。相手部署の弱点ではなくお互いの良さを引き出して考えるしかなくなります。

会社レベルであれば競合や異業種のライバルを仮想敵に仕立てることもありでしょう。反対している意思決定者を仮想敵にして一緒に提案を考えるのもいいでしょう。

トラブルというほどではないですが、ランチを何にするかなどの対立であれば「ダイエットするには」などを共通のネタにしてお店を選ぶのもいいでしょう。

 

パワーワード「そもそも」を活用すれば、対立が融解する

共通の仮想敵を描く方法は簡単です。
1つは、主語を「対立先」から「本質的な相手」に変えるのです。

主語を変えると目的が切り替わります。主語が対立先だと、潰す、妥協点や折衷案が目的になってしまいます。主語が「本質的な相手や目的」なら勝たせる、喜ばせる、助けることが対立先との共通の目的にするっと瞬時に切り替わります。

切り出し方は簡単、「そもそも論」を持ち出せばいいのです。

「確認だけど、そもそも今の議論の最終目的は……だったよね?」と持ち掛ければいいのです。人の脳は相手が話している時に、他の事を考えることができますが、自分が話す時は1つのことしか考えられないように設計されています。

対立している時は、相手の話を聞きながら、意見を潰せそうな論点や根拠を見つけ、反論を考えながら聞くものです。

対立時、相手は聞きながら反撃の糸口やタイミングを待っているのです。しかし、「そもそも共通の目的は?」と問うと、共通の目的を考えさせることで相手の脳みそを占領し、反論を相手の頭の中から追い出すことができるのです。

共通の仮想敵を倒そうと考えることがもっとも建設的で物事が速く進んでいきます。議論が対立して過熱しそうになったら、さりげなく「そもそも論」で怒りや対立の矛先を変えてしまいましょう。

【ポイント】共通の敵も最後は包み込むことで丸く収める



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