パワハラ? 指導? 体育会出身の若者を潰したクラッシャー上司の実例
2018年11月21日 公開 2022年02月21日 更新
終わりの見えない、逃げ場を塞ぐ詰問
A なぜ△△店の数字が落ちている?
G 担当が替わって、これまでのやり方が通じないんです。
A どの部分がどう違うのか、今ここで具体的に説明して。
G ……ディスプレイの改善提案を持ってこいと言うんですが、それは基本的に先方の問題だと思うんです。
A 違うな。先方がそう言えば、その通りにするのが営業だ。
G は、はい。わかりました。
A わかって何をどうするんだ?
G そのように考えるよう、自分を変えます。
A だから、どこをどう変えるんだ? 漠然とした言い方ではなく具体的に。
G ディスプレイの改善提案を持って行きます。
A だ、か、ら、 ディスプレイのどこをどう変更するのか、聞いているんだよ。
G それは……。現時点では、まだアイディアがないので、時間を下さい。
A 改善提案を要求されてから、もう十分に時間が経っている。なのにアイディアがない。だから、ここで考えようと言っている。今日こうやって全員集まっているんだから、皆に考えてもらって、アイディアをひねり出せばいいじゃないか。
G わかりました。でも、ディスプレイの見取り図もないですし、資料もないので……。
A そのホワイトボードに見取り図を描いてみればいいじゃないか。
G わかりました。(見取り図をざっくり記入)
A で、何? だから、どこをどう変更するんだよ?
G いや、たぶん……ここを……。
A そんな大きな丸じゃわからんよ。どこ? どこ? どこ? ここ⁇
G 課長、やはり準備しないと上手く説明もできないので今日は……。
A 一人で考えてアイディアが出ないから、こうして集まっている。何度も言わせるな。
G はい、しかし、皆さんに迷惑がかかりますし……。
A じゃあ、周りの助けは要らないってことか。 皆の善意は必要ありません、と?
G はい、とてもよくわかりますが……すみません、今は難しいです……。
A とてもよくわかったとか難しいとかはどうでもよくて、ディスプレイのどこを変更すればいいのか、今、君の頭の中にあるものを出せばいい。ほら、早く、出して、ほら。
G ……今……それは……申し訳ございません……。
その後も、課長Aの「申し訳ございませんとか謝罪なんかはどうでもよくて」という言葉が続くのだが、再現はもういいだろう。