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SNSの利用で、あなたの思想や行動が操作されている可能性

2018年11月30日 公開

一田和樹(作家、元IT企業役員)

SNSを利用することがすなわち、戦争に参加していることかもしれない

<<ネットを利用した世論操作はすでに国家レベルで行われており、産業化も拡大している。そしてフェイクニュースは新しい戦争兵器としての役割も持っている。多くの人は操作によりコントロールされやすくなっている――。

それを指摘しているのが一田和樹氏による近著『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』である。

ネットによる世論操作で重要な役割を持つのがSNSを運営する民間企業である。国家間の武器なき戦争の主戦場がSNSとなるため、その影響力は増大しつつある。

本稿では同書より、SNS企業の影響力の大きさと人の思想や行動までがコントロールされる可能性を指摘した一節を紹介する。>>
 

※本稿は一田和樹著『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』(角川新書)より、一部抜粋・編集したものです
 

グーグルやフェイスブックが育てる人工知能ボットに、人間が負けつつある

ネット世論操作の主戦場はSNSである。フェイクニュースはそこで発信され、配備されたボットなどによって拡散されてゆく。

そのSNSは民間企業のサービスだ。当然、プラットフォームを提供しているフェイスブックやグーグルなどの影響力はネット世論操作の広がりとともに大きくなってゆく。

SNS企業はもはや政治や戦争と無縁ではいられない。SNSそのものがすでに政治や戦争の中心にあるのだ。

たとえばフェイスブックはネットがまだ普及していない地域に無償のインターネット接続サービスを提供しているが、これがその地域の政治的、社会的な混乱を招くことがある。

くわしくは『フェイクニュース 新しい戦略的戦争兵器』のミャンマーなどの実例をご覧いただきたい。“フェイスブックの悪魔”と私が呼ぶのにふさわしいほどの影響力、破壊力を持っている。

高度な人工知能を持つボットが運用されるようになったら、もう人間は対抗できないということが『兵器化されたAIボットが未来の選挙を支配する(Future elections may be swayed by intelligent, weaponized chatbots)』(2018年8月22日、MIT Technology Review)で紹介されている。

人工知能ボットはすでに投入されており、今後、高度化し増加するのは間違いない。そして、この記事で触れられているように優れた人工知能の育成には莫大なデータが必要であり、それを持ってるのはフェイスブックやグーグルなどの企業なのだ。

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