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生き方

満員電車、残業、嫌な上司…「お金のためにガマン」を強いられてしまう人の思考パターン

小森圭太

2019年04月04日 公開 2022年03月10日 更新

「満たされない」という意識が、そういう現実を引き寄せる

この世界の物質と空間は、基本的にエネルギーと量子(素粒子)でできています。

量子には「波=非物質」の時と、「粒=物質」の時があり、人の意識が介在している時は物質化し、人が意識していない時は非物質化していることが確認されています。

何を意識しているか、それによって量子の「時間」と「位置」が決まり、物質化する――そうやって、この世界は作られているのです。

そして「潜在意識(無意識)」は1日約6万回 といわれている人間の思考の9割以上を占めています。

つまり、私たちの目の前に展開している現実は、潜在意識によって作られているということです。

「がまんしなければお金は稼げない」という無意識の思考パターンが厄介というのは、だからです。

考えてみてください。

「お金=がまんして稼ぐもの」という思い込みの人が豊かになった例ってありますか?

あるかもしれませんが、ごくごく少数だと思います。

本当の自分を押し殺して、「お金のため」と称してがまんして嫌な仕事をして、休日はそのストレスを発散するためにお金を使っている。そういう人が豊かで楽しく、幸せで、充実した生活を送れるわけがありません。

それは、「満たされていない」とか、「そうでもしないとお金が稼げない」という自己卑下の意識が、さらにそのような状況を引き寄せるからです。

幸せで豊かな人は、本当の自分を生きることで本来の才能(能力)が開花し、それが多くの人から評価され、感謝されることで、結果的にお金を引き寄せています。

私は、これが豊かさを引き寄せる王道のパターンだと思っています。
 

なぜか不幸な状態を手放せない人の心理とは?

本当の自分に従って生きる、ということを簡単にいえば「自分が幸せになる選択をする」ということです。

人生は選択の連続ですから、その選択の基準を、「本当の自分が望んでいること」にすれば、自動的に幸せになれます。まー、当たり前といえば、当たり前ですが。

でも、多くの人にとって、この「当たり前のこと」がとても難しかったりします。

なぜなら、「本当の自分が望んでいること」を選択すると、「本当の自分が望んでいないこと」を手放すことになるからです。

本当の自分が望んでいないことは、大抵「そうするほかない」「そうしなければならない」「そうすべきだ」という思考でやっていることです。

つまり、本当は望んでいないけど、本当は嫌だけど、仕方なしにやっている、ということですね。

もちろん、本当は嫌だけど、仕方なしにやっている、ということをゼロにするのは不可能だと思います。

「お風呂は嫌いだから年1回でいいや」とか、「着替えが面倒なのでパジャマで会社行こう」なんてことは、この日本社会では難しいわけです。

そういう意味では、ある程度は必要ですが、そればかりだとあなた自身の幸せをないがしろにしている状態になってしまいます。

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そういう生活になることを選択しているのは「自分自身」

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