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「ごはんとみそ汁」こそが、疲れない身体を作る万能食になる

柏原ゆきよ(日本健康食育協会代表理事/管理栄養士)

2019年05月20日 公開 2024年12月16日 更新

「ごはんとみそ汁」こそが、疲れない身体を作る万能食になる

カリスマ栄養士のシンプル食事術

40代になると、疲れと同時にメタボを気にして食べる量を減らしたり、糖質制限をしたり、食事に制限を設けている人も多いだろう。しかし、「40代こそ、しっかり食べて代謝を上げるべき」と話すのは、ビジネスパーソンの食事改善に実績を持つ管理栄養士の柏原ゆきよ氏だ。曰く、「ごはんとみそ汁」中心の食事こそが、疲れにくい身体を作るという。詳しくうかがった。(取材・構成=塚田有香)

「太るから食べない」は逆効果だった!

私はこれまで4万人以上の食事改善や食生活のアドバイスをしてきました。その経験から明らかになったのは、疲れやすい人の共通点は「食事量が不足している」という事実です。

日本人の1日当たりのカロリー摂取量は高度成長期をピークに年々減少し、近年では戦前より低くなっています。にも関わらず、生活習慣病やメタボが増えている理由は、しっかり食べていないからです。

「メタボになりたくないから食事量を減らす」と考える人が多いのですが、それは大きな誤解。実は、「食事量を必要以上に減らすから太る」のです。

人間は食べたものからエネルギーを作り出し、それを使って活動したり、脳や臓器を動かしたり、体温を生み出したりします。このエネルギーを作り出すシステムが「代謝」です。なかでも、臓器の活動や体温の維持など人間が生きるために必要な「基礎代謝」で消費されるエネルギー量は、食事から摂るエネルギー量によって自動的にコントロールされます。つまり、食べる量が減ればエネルギーの消費量が減って、太りやすくなる。反対に、しっかり食べればエネルギーの消費量が増えて、太りにくくなります。

食べる量を減らすと身体の機能が低下する

それだけではありません。基礎代謝が下がると、人間は疲れやすくなります。

体内に入ってくるエネルギー量が少ないと、身体は自動的に消費量を減らして省エネモードになり、体温が低下したり、臓器の動きを抑えてしまうため機能低下が起こります。これが疲れの原因です。特に肝臓と腎臓の機能が低下すると、体内に老廃物が溜まってだるさを感じます。

また、太りたくないからと主食を極端に減らすと、脳のエネルギー源であるブドウ糖が補給されず、脳の機能が低下して集中力や思考力も落ちます。

身体の機能低下とは、すなわち「老化」です。ただでさえ、40歳を過ぎると基礎代謝は急速に低下します。そのうえ、食事量まで減らしてしまうと、さらに基礎代謝が低下して老化が加速し、生活習慣病を始めとする様
々な病気にもかかりやすくなります。

 

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ご飯と味噌汁を中心におかずは控えめにする

著者紹介

柏原ゆきよ(かしわばら・ゆきよ)

(一社)日本健康食育協会代表理事(一社)日本健康食育協会代表理事  (一社)食アスリート協会副代表理

4万人以上の食事サポートの経験を通じて、お腹からやせる食事方法を開発。医療機関での栄養コンサルタント、トップアスリートへの食サポート、一般ビジネスパーソンや経営者やモデルなどへの食のアドバイスなどに携わっている。著書に『食べて飲んでおなかからやせる』(かんき出版)、『お腹からやせる食べかた』(講談社)など。

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