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「煙草は吸わず、酒も控えめ。熱心に筋トレ」健康を追求した人が“がん”になって思うこと

2019年04月29日 公開

大津秀一(早期緩和ケア大津秀一クリニック院長)

2000人の終末期患者と向き合った大津秀一医師はどう考えているのか?

<<「先生、別のやり方をやっていればよかった……」

ベストセラー『死ぬときに後悔すること25』の著者で、2,000人の終末期患者を診療した医師・大津秀一氏は、健康情報が氾濫する中で、誤った健康法を実践し、後悔する人たちをたくさん見てきました。

何を信じたらいいか分からずに時間を浪費する人や、詐欺まがいの健康法に心酔してお金をむしりとられる人もいました。

最後に悔いが残る人を一人でも減らすために、今日からすぐに誰にもできる、科学的に証明された1分でも長生きするための「食事」×「運動」の健康術を教えます。>>

※本稿は大津秀一著『『2000人の終末期患者を診療した医師が教える 1分でも長生きする健康術』』(光文社刊)より一部抜粋・編集したものです
 

健康な人ほど、長生きできるのか

「何でこんなことになってしまったのか……」
60代男性のがん患者の山田さんは浮かない顔で言いました。
「失ってみて、初めて気がつくことってありますよね」

山田さんが失ってしまったのは「筋肉」でした。

40代で脂質異常症が悪くなったのをきっかけに、山田さんは生活習慣と身体の改造に取り組みました。

栄養バランスを整え、食事の摂取量にも気を遣い、体脂肪も内臓脂肪もみるみる減りました。筋肉量を増やして、カロリーが消費しやすい身体にしようと、筋トレにも熱心に励みました。

年齢からは想像もできないほど、しっかりと筋肉がついた身体を、毎日のようにジムで眺めることは、山田さんにとって喜びを感じると同時に、「筋肉を維持するために頑張ろう」というモチベーションを高めるために重要な時間でした。

ある日、山田さんは背中にうずくような痛みを感じました。

「つい負荷をかけすぎたか」

しかし、時間をかけても治る気配はなく、少しずつ痛みが増していきます。大病院で検査を受けた山田さんに下された診断は、四肢に生ずる悪性のがんで、既に全身に転移していました。

食事にも気を遣い、運動もきちんと行っていた山田さん。タバコは喫いません。お酒もたしなむ程度です。健康に悪いことは何もしておらず、痛みを感じるようになるまでは問題なく生活していたのです。

にもかかわらず、なぜ深刻な病気になってしまったのか。山田さんは「何が悪かったのだろう」と苦しみます。おそらくこのような患者さんも多いことでしょう。

健康に気をつけて生活をすることは、好き放題に飲み食いして自堕落に生きている人より寿命を長くしますが、だからといって完全に保証することはできません。どんなに品行方正な生活をしても、病気になるときはなります。

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