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「遊びながら働く」が生産性を高めるのに最適な理由

真野りえ(フリーアナウンサー/プロノイア・グループメディア担当)

2019年09月05日 公開 2019年09月05日 更新

「遊びながら働く」が生産性を高めるのに最適な理由

「今日、仕事楽しかったですか?」
「自分の仕事、心から楽しめていますか?」

そんな問いから始まったのは、2019年8月6日に代官山 蔦屋書店で開催された『PLAY WORK(プレイ・ワーク)仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法』の発刊イベント。登壇者は、著者でありプロノイア・グループ代表のピョートル・フェリスグチバチ氏、PR/Chief Business Officerの平原依文氏、PHP研究所の編集者・大隅元氏。

「遊びながら働く」ために何が必要か――それぞれ具体的なエピソードを交えながら、とっておきの「秘訣」を披露した。本稿では、フリーアナウンサーでありプロノイア・グループイベントのメディア担当を務める真野りえ氏が、イベントの模様を振り返りながら、「働くことの本質」に迫っていく。

 

「遊びながら働く」ことが求められる理由

「働き方改革」という言葉が社会に浸透してきた昨今、

「毎日同じ時間に出社しろ」「仕事が終わらなければ、残業や休日出勤してどうにかしろ」
「二足のわらじ? 一つの仕事に集中しろ!」

といったいわゆる"根性論"を強いる職場が少なくなってきたと感じます。
一方で、

「自分のしたい仕事は何か」「そもそも自分の好きなことってなんだっけ? それはできているだろうか?」「ライフスタイルに合わせて、リモートワークや副業を始めようかな」

このようなことを自分に問いかけ、働き方を変えてみようと志す人が増えています。

私の"ボス"(ピョートル・フェリスグチバチ)の新著『PLAY WORK』は、一人ひとりが仕事を通して世界に何をもたらしたいのか、これから仕事をする上で一番大切にしていきたいは何か、などをじっくり考えるための本です。「自分にしかできない仕事」「社会にもたらす価値」に気付くことで、タイトル通り、「遊びながら働く」ことができるのです。

 

まずは相手に興味を持つ

さて、1日の終わりに、「今日仕事、本当に楽しかった!」と思える人はどれほどいるでしょうか。

「この仕事ができて本当に幸せ」「仕事が楽しすぎて、日曜日になると"早く月曜日になって出社したい"とワクワクしてしまう」。

働くことに対して前向きな気持ちになれる人は、正直、まだ少ない、と感じます。通勤電車に乗っている人たちを思い浮かべてください。会社に向かうビジネスパーソンたちの顔はどこか寂しげで、ワクワクした表情の方はほとんどいません。

では、なぜ仕事が楽しく感じられないのでしょうか。

仕事そのものが楽しくない人は、「人間関係」に悩んでいるケースがほとんどです。社内の人とコミュニケーションが上手くとれるようになれば、仕事がスムーズに進みます。そのためには、まず相手に興味をもつことが大事です。

そこで今回のイベントでは、プレイ・ワークの"導入"として参加者同士が「ニックネームで呼び合う」というルールを設けました。日本人は肩書きや職業を語りがちですが、円滑なコミュニケーションする上でも、フラットな関係を気づくためにもニックネームで呼び合うことは一役買ってくれます。

もう一つ行なわれたのが、相手のことを紹介する「他己紹介」。通常の「自己紹介」だと、どうしても自分を良く見せようという意識が働きます。それだと、本当の自分を相手に知ってもらうことができません。他己紹介なら、フラットな目線でその人のいいところを紹介してもらうことができます。

たとえば、ピョートルからPHP研究所・大隅氏の他己紹介はこのようなものでした。

「編集者になる前は営業マンだった。その時の経験を活かして、本作りにおいていろんな人を巻き込んだり、PRにも力をいれています。なにより、著者の提案を受け入れる柔軟性と相手を思いやる力がスゴイ。今日も僕のために、ハンドサイズの扇風機や冷たい飲み物を用意してくれました。こんな優しくてかっこいい人はいない!」

紹介される側はちょっと気恥ずかしいですが、他の人から紹介してもらうことで、新たな自分に気づくキッカケにもなります。

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日本人は、「好奇心」がない!?

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