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「遊びながら働く」が生産性を高めるのに最適な理由

真野りえ(フリーアナウンサー/プロノイア・グループメディア担当)

2019年09月05日 公開 2019年09月05日 更新

 

「遊びながら働く」会社は実績も伸びている

プレイワーク(ピョートル・フェリクス・グジバチ)

では、実際に楽しみながら仕事をしている会社はあるのでしょうか?
もちろんプロノイア・グループも「プレイ・ワーク」を実践する会社の一つですが、イベントでは、具体的に2社の紹介がありました。

まずは、ご利益のある?黄色のコスチュームに身を包んだうんちマン(小関照彦)さん。株式会社ダイスクリエイティブの取締役会長をする傍、様々な団体も運営しています。

今回のイベントにも参加され、ご自身の「プレイ・ワーク」について語ってくれました。「大好きなことだけが仕事になっている」と明言するうんちマンさんのモットーは、儲けようと思って仕事をしていないこと。

たとえば、「せたコン」という世田谷を"イイカンジ"にするコミュニティを運営することで、仲のいい友人がどんどん増えてきて、その友人の家族まで自宅に遊びに来るようです。ほかにも学ぶことが大好きだから、「マナビダイスキ」という一般社団法人まで立ち上げてしまいました。

「意図的に生きるのではなく、偶発的に生きる。すると、個性のある人が沢山集まってくる。好きを追求すると人が集まってくるから、仕事になる」

目をキラキラ輝かせるうんちマンさんの言葉には説得力があります。「自分の好きなことだけしか仕事にしない!」という姿勢もかっこいいですね。

もう一社は、よなよなエールというクラフトビールのメーカーで知られている「ヤッホーブルーイング」。

ヤッホーブルーイングは「ビールを飲む人が減ってる。"ビール=飲み会"のようなイメージが強いために最近の若い世代はあまり飲み会をしたがらない。そもそも、ビールには何の価値があるのだろうか?」と悩んでいたそうです。

そこで思いついたのが、社会人のための飲み会平和化プロジェクト「チーム"ビール"ディング」。ビールを飲みながら自己開示できるゲームを通して、普段は引き出しづらい上司や部下の価値観を知ることのできる取り組みをしています。

また、よなよなエールのファンを集めたミーティングも実施しているそう。ビールが好きという熱い想いから、社内でもつねに面白い発想が生まれています。まさに、「プレイ・ワーク」の好例といえる会社です。
 

どんな仕事をしても「めちゃくちゃ面白い」と感じられるかどうかが「プレイ・ワーク」のポイント。だから、今の仕事が楽しくなければ、思い切って仕事を変えてみる。逆に今の仕事は大変だけど一緒に働いている人が好きだったら仕事を楽しくする方法を一緒に考えてみるのもいいかもしれません。

たとえば、自分の不得意なことは、得意な人にお願いしたり、好奇心をもってゲーム感覚で仕事に取り組めば、いつのまにか出世していた!というケースも考えらえます。ワクワクする気持ちになれないなら、「小さな頃の自分って何が好きだったのかな?何に夢中になっていたのかな?」と原点に立ち返る機会を作ってもいいでしょう。

個人的には、「プレイ・ワーク」が広まり、ビジネスパーソンが実践する目的だけでなく、子供達に「どんな仕事がしたいの?」ではなく「どんなプレイ・ワークをしたいの?」と尋ねるような光景が当たり前になったら素敵だと思います。

人生の大半もの時間を捧げている仕事。「仕事だから、辛いけどやらなきゃ!」という状態から、そろそろ卒業しませんか?

フリーアナウンサーでありながら、プロノイア・グループでメディア担当として"副業"する立場で今回のイベントに参加し、プレイ・ワークは業種・立場を問わず、日本全体で今すぐ取り組むべき"理想の働き方"だと強く感じました。

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