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元外交官が教える「外国人にささる”日本史のツボ”」

2020年03月26日 公開

山中俊之(元外交官)、鬼塚忠(作家エージェンシー代表)

 

海外から驚かれる「天皇制」

(鬼塚)戦国時代と幕末維新はさほど興味がない。言われてみればそうです。山中さんは世界の国際会議や社交の場で有識者と頻繁に交流をされているという話ですが、では、彼らはどんなことに興味があるのでしょうか?

(山中)海外の方々に刺さるテーマは5つあります。

1つめは、外国人から見て唯一の日本の歴史と文化です。

例えば、太古の時代から現在まで継続している天皇制です。世界のどこを見渡しても同一の家系で少なくとも約1500年にわたり続く王族や皇室はありません。日本の皇族の歴史は世界で案外知られていないことであり、話すとみな興味を持ちます。

2つめは、日本が時代ごとに世界最高レベルを誇った歴史です。

外国人のほとんどは、日本が世界の経済大国になった理由に興味があります。日本が20世紀に経済大国として台頭する以前、近代以降で経済的に発展した国はすべて欧米諸国でした。

なぜそのなかに日本が割り込めたのか、ここに興味を示します。ここで、その戦後の日本が復興した期間だけを語るのではなく、江戸時代の教育や社会制度まで遡って説明したり、さらに禅思想との関係に言及したりすると外国人は目を見開いて聞いてくれます。

3つめは世界史に置ける日本の位置づけです。

知日派の外国人は日本の歴史を単体的には知っています。しかし、アジアとの関係性から語る日本の歴史はあまり知りません。

日本は古代より、中国や朝鮮半島から文化の影響を受け、積極的に学んできました。多くの渡来人が活躍した日本の古代は、多様な文化のるつぼとも言えるのです。そしてその文化を日本風にアレンジして新しいものを創ってきたのです。

日本と東アジアなどの他国との関係から日本史を語ることが出来れば、外国人から見るとそれだけで新たな視点を与えることになり、一目置かれます。また、キリスト教の欧州から日本への伝播やその後の広がりと潜伏キリシタンの話は関心を持って聞いてもらえるでしょう。

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