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生き方

「他人に謝れない親」が、子どもの性格に与えてしまう影響

石川千鶴(ハートフルライフカウンセラー学院学院長)&鬼塚忠(作家エージェンシー代表)

2020年04月23日 公開 2024年12月16日 更新

 

子どもは親の反応を見て、考え方をコピーしていく

(鬼塚)まさしく。私も自分否定タイプですから、そういう感じで育ってきたという記憶があります。

(石川)これが例えば「あの子みたいになっちゃダメよ」「ああいう子はよくないわね」と誰かを非難するようなことを言われ続けて育つと「他人が悪い」という思考が根付いた「他人否定タイプ」になります。

また、この世の中は悪い人ばかりだから気をつけなさい」と言われながら育つと「世の中否定タイプ」になります。このように、小さな頃の環境的な要素が人間の性格の形成に大きく影響します。

子どもは親の背中を見て育つ、と言われるように、子どもは親を真似て育ちます。例えば、母親と一緒に駅のホームを歩いていた時、母親が誰かとぶつかったとします。

その時、母親が「すみません」というか、「痛いわね」というか、「このホームは狭いわね」と言うか、母親のタイプによってその反応は違います。

そして子どもは母親の反応を見て、考え方までも真似ます。こうして、自分否定タイプの子どもは自分否定タイプに、他人否定タイプの子どもは他人否定タイプに、世の中否定タイプの子どもは世の中否定タイプになりやすいのです。

(鬼塚)思考タイプは遺伝ではなく、育っていく環境のなかで親から子どもに引き継がれやすいということですね。では、どのようにして一度根付いた思考タイプを変えることができますか?

(石川)性格、つまり思考は作り上げるものです。ですから必ず性格は変えることができます。

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