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結局、目標達成は「何をしないか」で9割決まる

長田英知(良品計画執行役員)

2020年07月29日 公開 2024年12月16日 更新

結局、目標達成は「何をしないか」で9割決まる

「自分の時間がなくて、やりたいことができない」「色々と先延ばしにしたまま、月日だけが過ぎていく...」。このような「目標達成」に関する悩みを抱えて、日々悶々と過ごしている人は多いのではないでしょうか。

しかし、全国最年少(当時)で市議会議員に当選し、コンサルタントとして数々のプロジェクトを成功に導き、現在はAibnb Japan株式会社の執行役員を務める長田英知氏によれば、どんな目標も「100日」の実行計画を立てれば達成できる、と言います。

そんな長田氏の著書『たいていのことは100日あれば、うまくいく。』の中から、「自分にぴったり合う方法論の選び方」について語っていただきました。

※ 本稿は、長田英知氏著『たいていのことは100日あれば、うまくいく。』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

選択することは「捨てること」でもある

私たちが何らかの目標を達成しようとするとき、ほとんどの場合において、その目標を達成するために大なり小なりの犠牲やコストを払わなくてはなりません。

私たちが目標を達成する前に挫折してしまう大きな理由の1つに、この自分たちが支払っている犠牲やコストの重さに耐えきれなくなってしまうということが挙げられます。

もう少し具体的に考えてみましょう。もしあなたが、仕事をしながら何かの資格を取ることを目指して、試験勉強を毎日行っていたとします。色々な知識を暗記したり、参考書の問題を解いて理解していくためには、一定のまとまった時間の確保が必要になってきます。

しかし試験勉強に100%の時間を使うことができない日常の中で勉強時間を確保するためには、飲み会やデートなどのプライベートな時間を犠牲にしなくてはならないケースが出てくるのではないでしょうか。日常生活をまったく何も犠牲にすることなく、目標を達成することはほとんどの場合、無理です。

 

目標を達成するためには「意識的に捨てること」が必要

「何かを得るためには、他の何かを捨てなくてはならない」ということを私が学んだのは、戦略コンサルティングのプロジェクトを通してでした。事業戦略を立てるとき、コンサルティングの原則とされる1つの言葉があります。

それは「選択と集中」です。「選択と集中」という言葉は一般的に、「企業において自社の得意な事業領域を明確にし、その領域に経営資源を集中的に投下する戦略のこと」というような形で定義されます。

「集中」という言葉の響きから、多くの人は経営資源を集中する対象に注目しがちです。しかし「選択と集中」で本当に大事なポイントは、何かに資源や時間を集中するために、それ以外の取り組みの何を犠牲にするのかということです。

企業がヒト・モノ・カネといった限りのある経営資源を、ある特定の選択肢に集中投下するためには、別の事業や部署で利用していた資源を持ってこなくてはなりません。何かを選ぶとき、私たちはその代わりに何かを捨てなくてはなりません。

しかし何をいつ捨てるのかを間違えると、事業全体が立ち行かなくなってしまいます。戦略が成功するかどうかは、何を選ぶのかと同じくらい、何を捨てるのかという判断にかかってきます。

私たちの1日もまた24時間に限られています。そして仕事もプライベートも日々時間に追われていて、新しいことを始めるための時間なんて取れないというのが一般的な状況ではないでしょうか。

しかし目標を達成するためには、限られた時間の一部を目標のために割かなくてはなりません。それは、今の生活パターンや時間の使い方の変更を余儀なくされるということを意味します。

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捨てる代わりに「甘えていいこと」を決めよう

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