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異説を採用した!? 大河ドラマ『秀吉』が描いた「本能寺の変の真の原因」



2020年07月25日 公開

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

全国にその名を轟かせる「名古屋おもてなし武将隊」。名古屋城に詰め、観光客をもてなす武将と足軽の10人組である。2009年11月、名古屋開府400年のPR大使として名古屋にゆかりの6人の武将と4人の足軽で名古屋おもてなし武将隊が結成、すでに10年以上にわたり活躍を続けている。

そのうちの一人、前田慶次氏は名古屋城検定に検定過去最高点で合格し同検定の名誉顧問を務め、日本城郭検定にも合格するなど歴史への造詣も深い。

前田慶次氏が自身のYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にて『麒麟がくる』中断に伴い放送されているNHK戦国大河ドラマ名場面スペシャルを徹底解説している。本稿ではその一部を紹介する。

※本稿はYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にて配信された内容を再構成したものです。

 

おもてなし武将隊にも在籍する豊臣秀吉

1996年に放映されたNHK大河ドラマ『秀吉』は、豊臣秀吉が農民から天下人まで上り詰めた大出世劇を描いてる。

秀吉というと、大阪のイメージが強いが生まれは名古屋市中村区、名古屋を主戦場としている我が隊とは非常に関わりが深い。そのため、「名古屋おもてなし武将隊」に秀吉も在籍しているのだ。

『秀吉』はNHK大河ドラマ35作品目にして平均視聴率は30%を越え、歴代大河ドラマの中でも人気作品として名を連ねている。秀吉の決め台詞、「心・配・御・無・用」と一字ずつ立たせながら発するセリフは多くの民が真似をして流行語になった。

『麒麟がくる』で時代考証を担当する小和田哲男殿が、時代考証初陣を飾ったのも本作品である。

この作品は、大河ドラマ『秀吉』の為に描かれた物語で原作が無い。大河ドラマの為に作られた物語で、それだけ『秀吉』にかける制作陣の想いが垣間見える。その結果、多くの民の記憶に残る作品となり、見事な武功と言える。

信長を演じた渡哲也殿は、「大河史上最高齢の信長」と話題になった。影響力のある人間が、話題を作るのは今も昔も同じである。作品の主軸を務めた竹中直人殿は、「デタラメナ大河にしよう」と、当時考え発信しておったそうじゃ。当時39歳、勢いのある竹中殿らしい発想が、奇想天外な考えと行動となり多くの人間を驚かせた。

実は大河ドラマで秀吉を軸に置いた作品は意外に少なく、竹中殿の以前は緒形拳殿が『太閤記』で演じた秀吉以来。緒形殿が演じた秀吉は重厚感ある武士としての側面や、出世を果たして形成される秀吉像を印象付けた。

対して、竹中殿演じる秀吉は、いつも走り叫び、喜怒哀楽を表現し、心の赴くままに駆け上がる姿を見せた。正に、今の者達が想像する、秀吉像そのままである。改めて大河ドラマの影響力を感じると同時に、世の者達が日輪の子、明るい天才、豊臣秀吉であって欲しいという願いの表れでもあると儂は思う。

 

褌(ふんどし)は高級品だった…下着でわかる「敵の身分」

秀吉の初登場は、褌一丁に泥大根を食うておる姿から始まる。非常に印象的な場面である。多くの者が「いかにも秀吉らしい!」と頷いたであろう。

しかし、この描写はドラマ用の演出であろう。褌であるが、現世で申す所のパンツ、つまり下着である。当時の褌は高級品であった。つまり誰もが着用できるものでもない。戦国時代において、戦で討ち果たした敵の身分を知る方法は、見た目で判断していることが多かった。

大鎧やら立派な太刀をぶら下げておれば、名のある武将と判断できるが、そんな分かり易い者だけではなかった。そのため、下着も一つの判断材料としていた。

つまり、褌を履いておれば身分が高い人間と分かる。現世でも下着がハイブランドであらば、金に余裕のあると判断されることと同じである。

次に大根であるが、秀吉が若き頃より愛した食材の一つで、今の名古屋市中村区出身の秀吉は、特産の大根とゴボウをよく食べておったというのは有名な話。

後に天下人となった秀吉は故郷に年貢免除の特典を与え、大根とゴボウを献上させていた。いわば税金の代わりに大根とゴボウを納めさせたわけじゃ。

今の時代では考えられんであろう? 無論、戦国時代でも特殊な例であり、それだけ秀吉が常日頃、大根とゴボウを食していた事が分かる。主等が毎日食べておるものはなんじゃ? それを税金の代わりに納めよ! と秀吉は命令ししたのである。

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堺で大金の徴収を命じられた秀吉 >



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