松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2020年07月31日 公開
ゼロから書こうとしてはいけない。もう一点。
人は文章を「ゼロから生み出す」のは難しくても「すでにある文章を修正する」ことはできます。
ほとんどの人は、他人の文章を見て評価することはできます。
「ここ、『てにをは』が間違ってるよ」と指摘したり「うーん、なんだかわかりにくいな。言いたいことはひとつに絞ったほうがいいんじゃない?」と友人にアドバイスすることはできるはずです。
ということは、これを一人でできれば、書くことはグッと簡単になります。
つまり、著者と編集者の一人二役をやればいいのです。
まず下手でもいいから、何も気にせずダーッと伝えたいことを書きなぐる。そして、そのあと冷静になって「編集者」の立場で文章を見直して、整えていく。そうすればある程度の質の文章を一人で作成することができます。
ぼくはこれまで、書籍の編集者として50冊以上の本を編んできました。そのなかで著者やライターが書いてくる文章に対して「赤入れ」をして、アドバイスしたり修正したりしてきました。そして多くのケースで、書き手の文章を「リライト(書き直し)」してきました。
ぼくはもともと書くこと自体は好きでもないし、苦手です。だから「書くこと」を仕事にするとは思っていませんでした。
しかし、他人の文章を修正するなかで、結果的に「書く」ことができるようになっていたのです。「いきなり書くことは難しくても、すでにあるものを修正するかたちで書くことはできるかもしれないぞ……」
書くことに抵抗がなくなったのは、それに気づいてからです。
書くスキルを高めることで、あなたの仕事のクオリティは上がります。
わかりやすいメールが書けるようになれば、コミュニケーションはスムーズになります。トラブルはグッと減り、社内外からの評価も上がります。
営業やPRの仕事であれば「売れるコピー」を書けるようになるでしょう。経営者であれば、思想やビジョンを伝えることができるようになります。すると社員のモチベーションも上がり、いい社員を採用できるようになります。
さらに「書く」ことは人生をも変えうる力を持っています。
ぼくはずっと「書くのがしんどい」と思ってきました。本の編集者として仕方なく文章をいじることはあっても、自分から「書きたい」と思えるような人間ではありませんでした。
しかし書けない原因に気づき、ひとつずつ克服していくことで、ぼくはどんどん書いて発信するようになりました。ツイッターやnote(ブログ)などインターネットのツールを使って、自分から発信するようになったのです。
すると、人生はガラリと変わりました。
5000人にも満たなかったツイッターのフォロワーは半年で1万人を超え(2020年7月現在で3・7万人)、独立する大きな後押しとなりました。noteには、編集者の視点から「文章の書き方」や「企画の立て方」などを書いていきました。すると多くの人に読んでもらえ、累計で150万以上のページビューを獲得しました。
書いて存在感を示すことができるようになると、出版業界のみならずウェブや広告業界の人からも「こういうことを書いてもらえませんか?」「こういう仕事、やってみませんか?」と声がかかるようになりました。経営者の発信サポートという広報に近い仕事もさせていただけるようになりました。
ぼくは「書くことは大きな武器になる。しかも、これからますます書くことの価値は増すはずだ」と確信し、「ことばでつたえる」を軸にした会社を設立したのです。「書く」というのは、日々の仕事を変え、キャリアを変え、人生を変えます。
誰でも使えて効果は無限大の「魔法」なのです。
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。