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伝わる!「論理的な文章」の書き方



2013年02月12日 公開

西村克己(芝浦工業大学大学院客員教授)

論理的な文章の書き方とは

本稿は西村克己著『[図解]論理的な書き方が身につく本』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです
 

文章作成のスピードアップを意識する

 話したことはその場で消えてなくなります。しかし、書いたものは残ります。記録に残すためには、書くことが大切です。

もっと大げさにいえば、書くことで自分が生きたことを歴史に残すことができます。報告書、社内報への掲載、雑誌掲載、出版など、歴史に残る仕事をするためにも書くことは重要です。  

 文章を書くことに苦手意識を持っている人は多いと思います。義務的に書かなければと思うと、苦手意識は増幅されます。しかし、書きたい、伝えたいと思うと、苦手意識が軽減されます。

電子メールが普及し、携帯電話やパソコンから電子メールを送る人が増えています。仕事以外で、友人宛に電子メールを書くとき、苦手意識を感じるでしょうか? 返事を書きたいという気持ちが先に立って、苦手意識をあまり感じないのではないでしょうか。

書きたいこと、伝えたいことが明確だと、文章を書くスピードが上がります。また、「てにをは」の迷いから解放されて、書き直しを激減できます。

文章を書くスピードが最大化するのは、迷いゼロ、書き直しゼロ、読み直しゼロになったときです。文章の達人になると、ワープロで1秒1文字、1時間3600字の原稿を考えながら書くことが可能になります。

また読み直さなくても、ほぼ完成原稿ができあがります。このスピードを最終目標にしてみてはいかがでしょうか。

 

文章を書きはじめる前にやるべきこと

文章を書きはじめる前にやるべきことがあります。

1つめは、何を誰に伝えるのかというコミュニケーションの設定です。コミュニケーションの設定に必要な条件は、背景、テーマと問い、書き手、読み手、答え(結論や主張)、読み手に期待する反応です。

2つめにやるべきことは、論理的な整合性を確保することです。論理的とは、一言でいえば、矛盾なく筋道がつながっていることです。本文でご紹介するピラミッドストラクチャを使えば、論理的な整合性を確保することができます。

3つめは、目次(見出しの集合体)を作成することです。目次は書き手にとってのシナリオであり、航海図です。ピラミッドストラクチャを使いこなせば、目次は容易に作成できます。

目次が作成できれば、文章を書いていても迷いが吹っ切れます。自信を持って文章を書くことができます。「目次だけでは不安」という人は、目次の中の見出しごとに、書きたい内容を代表するキーワードを付記していくといいでしょう。

文章を書くときに最も大切なのは、何を書くかを考えることです。事前準備をしておけば、書きながら迷うことはありません。一気に書くことで、迷いゼロ、書き直しゼロ、読み直しゼロも不可能ではありません。

論理的に書くこと、そしてテクニックがわかれば、あとは実践です。繰り返し基本を守って書くことで、しだいに基本を守らなくても、自由に文章を書けるようになります。
  

( 本書 『[図解]論理的な書き方が身につく本』 に掲載されている「論理的で伝わる文章を書く“35の具体的な手順”」から、その一部をご紹介します)

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