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検証「年収200万円時代」予言の森永卓郎氏…本人の暮らしぶりの実態は?

森永卓郎(経済アナリスト/獨協大学教授)

2020年08月06日 公開 2023年12月27日 更新

 

ロケ弁を持ち帰って何が悪い

――森永さんの「農業愛」は良く伝わりました。でも、それだけでは「年収200万円でたのしく暮らせる」とは到底思えません。

【森永】もちろん、私だって毎日節約に勤しんでいます。仕事のために東京の事務所に寝泊まりすることがあるのですが、都心のスーパーは絶対に利用しません。

私が勤務する獨協大学は、東武伊勢崎線の獨協大学前駅にあります。物価は都心よりずっと安いです。そのため講義が終わると、大学の近くのスーパーで食料を買って都心の事務所に戻るようにしています。

木曜日は大学近くのスーパーのバーゲンの日で、たとえば牛肉の切り落としが100グラム99円と、豚肉並みの値段で売られています。都内の事務所に戻るまでに悪くならないように、持ち込んだ保冷袋の中に食材を詰め込み、時にはネギなど飛び出していますが構わず駅から電車に乗ります。

ある日、買い物を終えて駅に向かっていると、同じ獨協大学のアメリカ人の教員が「何でそんな大量に買いものをしているんだ?」と尋ねてきました。

「事務所の周辺で買うと物価が高いので、大学の近くで食材を買い、都心に持っていくのが経済合理性に適かなっている」と説明したところ、アメリカ人の先生も納得した様子で「よくわかった。僕も来週からやるぞ」と納得されました。

――な、なるほど…。ほかにも、節約のポイントがあれば教えてください。

【森永】それは、見栄を捨てることです。私は『いきなり! 黄金伝説。』という番組で1ケ月1万円生活に挑戦した際、1ケ月の食費4,200円で優勝しました。ただ、正直に言うと0円にもできました。

なぜかというとテレビ局に行くと控室に、いつもロケ弁当が積んであります。私の場合、マネージャーはめったに来ませんし、スタイリストはいないので余分にあるわけです。夏場でなければ、それを持って帰り、ラップに包み冷凍しておけば1カ月は食べられます。

ですから、ゼロ円でやれと言われたら可能でした。ただ、番組のディレクターから「芸能人パワーの使用禁止」と言われていたので、ゼロにすることができませんでした。

残った弁当は持ち帰ったほうが節約になりますし、食品ロスの解消にもなるため、一種の社会貢献にもなります。通常、多くの芸能人は弁当を持ち帰りません。「弁当を持ち帰るなんてセコい」と言われてしまうからです。しかし、そんな世間体を気にしなければ、確実に節約はできます。

要は、とことん生活を楽しめばいいのです。景気が上向くのを待っていても、仕方ありません。これを機に、一人ひとりにとって理想的なライフスタイルとは何かを考えていきましょう。

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