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「本を大量に読む」のに仕事がイマイチな人…努力が報われない決定的な理由



2020年09月29日 公開

犬塚壮志(士教育代表取締役)

 

「評価」すべきもっとも重要なこと

評価をする際には、「そもそも最初の時点で持っていた問題意識は正しかったのか?」のレベルから確認する必要があります。

たとえば、私の知人は、英語の学び直しをしようと、英語の勉強法に関する本を買い漁っていた時期がありました。どうやら同僚の方々が皆優秀で、TOEICRの成績で90 0点以上のハイスコアを叩き出す方がかなりの数いたようです。

周囲の人のTOEICRの点数が高いからという理由で、本に書かれた手法を参考にしつつ英語の学び直しに取り組んだのですが、本業が忙しいこともあり、なかなか続かず、本人の望むような成果は得られませんでした。

相談を受け、読書全体の評価を手伝いました。そのとき読んでいた本が本人のレベルに合っていなかった可能性も考えたのですが、それ以前に本人の問題意識が根本的に間違っていたという結論に達しました。

「誰の何の役に立つ読書なのか?」、この質問を知人にしたところ、即答できなかったのです。

本業で英語を使う場面がほとんどないために、英語を学ぶ緊急性・必要性がなく、本人にとって英語学習の優先順位は、実は低かったのです。

 評価対象にならない勉強に、高いモチベーションを持って取り組むのは難しい。だから、勉強がなかなか続かなかったのです。

そこに気づいた知人は、英語の学習時間をゼロにすることを決断。本業であるマーケティングのスキルアップなど重要な課題のための読書に時間を割くことにしました。その結果、クライアントの商品を爆発的な勢いで売るなど、本業で目に見える成果をバンバン出せるようになっていったのです。

 

「評価」はムダな読書を減らして成果を上げる

このように原点に立ち返り、問題意識の段階から振り返って、読む本が合っていたのかどうかを考察する姿勢が非常に重要です。

問題意識が間違っていたからといって、「読書した時間が無駄になった」「最初からちゃんと考えておけばよかった」などと落ち込む必要はありません。

むしろ、「本来優先すべき問題意識を再確認する機会ができてラッキー」くらいに思ってください。

未知のものを探っていく過程に失敗はつきものです。失敗を繰り返すことで、次第に正しい方法を絞り込むことができます。

読書全体を振り返って評価して、「本のジャンル選びを間違った」「本のレベルが高すぎた」「想定していた内容と違った」といったエラーがあったとしても、それは自分の目標にたどり着くための一つのプロセスにすぎないのです。

それでも、できるだけ無駄な時間はなくしたいという方は、次のようなモデルを使って対策してみるのもいいでしょう。

・評価対象にならないことに気づいたら、問題意識の見直しを図る(読む本のジャンルを変える)
・本の内容が理解できなかったり、ハードルが高いと感じたりしたら、読む本のレベルを易しくする(レベルを変える)
・本に書いてある通りに何度試しても成果が出なかったり、本の内容を実践しても腑に落ちなかったりしたら、別の著者の本にする(やり方を変える)
・改善点や次のアクションを見出すことができなかったら、評価方法そのものを見直す

これらの点を押さえれば、精度の高い評価ができ、読書で成果あげることができるようになります。ぜひ試してみてください。



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