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消えた織田信秀の四千貫はどこに?… 『麒麟がくる』が描く“室町幕府の腐敗”



2020年10月31日 公開

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

《全国にその名を轟かせる「名古屋おもてなし武将隊」。名古屋城に詰め、観光客をもてなす武将と足軽の10人組である。2009年11月、名古屋開府400年のPR大使として名古屋にゆかりの6人の武将と4人の足軽で名古屋おもてなし武将隊が結成、すでに10年以上にわたり活躍を続けている。

そのうちの一人、前田慶次氏は名古屋城検定に検定過去最高点で合格し同検定の名誉顧問を務め、日本城郭検定にも合格するなど歴史への造詣も深い。

前田慶次氏が自身のYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にてNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を徹底解説している。本稿ではその一部を紹介する》

※本稿はYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にて配信された内容を再構成したものです。

 

幕臣・光秀によって暴かれる幕府の腐敗、そして信長との関係

『麒麟がくる』29回「摂津晴門の計略」では、伏魔殿編に相応しく、光秀が腐った幕府を暴く!

このドラマで伝えたい事の一つに、幕府の腐敗があると儂は考える。

消えゆく大名からの寄付金、修繕されない御所の塀。そして、旅芸人の伊呂波大夫が見せる金に対する執着心。金子を貢ぐ相手も判明…恩人である正親町天皇の為に、莫大な金子をかき集めていた。

ドラマオリジナルキャラクターは名も無き民の代弁者。泥にまみれながらも、「世の中をどうにか変えたい!」と願う者が武家以外にもいた事を伝える。

放送も残すところ15回となり、登場人物の謎も続々と解き明かされてきた。将軍・足利義昭は他人に流されてしまう人物として、描かれることが判明。

前回は信長の手を取り、「いつまでも京にいてくれ!」と懇願していたが、摂津の圧力によって「いずれ、信長殿は岐阜に戻る」とその場しのぎの言葉を口にしてしまう。

信長包囲網が今後どのように作られていくか気になるが、義昭自らが中心となって動くというより、摂津晴門の思惑に流され包囲網が作られていくと儂は予想する。

摂津は史実的にも不透明な男、故にドラマとしては描きやすい。摂津の本性はこの先の数話で明らかにされるであろう。気になる信長と光秀の関係の変化は、信長によって分かり易く表現された。

光秀は幕臣として懸命に働きながらも、秀吉との関係を築き始める。間も無く、織田軍として仕える光秀。残り僅かな幕臣としての働きを見せる貴重な放送回となった!

 

梅より桜、桜に込められた信長の願い

今の世でこそ「花見の花は桜」が至極当然だが、我等の時代は桜ではなく梅であった。戦国期以前より花を愛でる様は和歌として多く残る。

『麒麟がくる』でも登場する有名な万葉集は、桜より梅の歌が倍ほどある。時代とともに桜も花見対象になったが、皆も知ると思うが桜は短命である。早々と散ってしまう桜は武士の我等にとっては縁起の悪い花でもある。

その花を将軍の庭に植えろと指示する信長。

もしかしたら「幕府の短命を願っていたのでは?」、とも捉えることができる描写であった。今回の後半で、信長が将軍を軽んじるような発言をするシーンがあり、その意図を感じた。

因みに、後に秀吉は桜で今の花見の如き大宴会を催した。

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「幕府への四千貫の寄付」が示した意味 >



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