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筒井順慶と茶器が予感させる「松永久秀の最期」… 『麒麟がくる』が描く“梟雄の行く末”



2020年10月24日 公開

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

前田慶次(名古屋おもてなし武将隊)

《全国にその名を轟かせる「名古屋おもてなし武将隊」。名古屋城に詰め、観光客をもてなす武将と足軽の10人組である。2009年11月、名古屋開府400年のPR大使として名古屋にゆかりの6人の武将と4人の足軽で名古屋おもてなし武将隊が結成、すでに10年以上にわたり活躍を続けている。

そのうちの一人、前田慶次氏は名古屋城検定に検定過去最高点で合格し同検定の名誉顧問を務め、日本城郭検定にも合格するなど歴史への造詣も深い。

前田慶次氏が自身のYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にてNHK大河ドラマ『麒麟がくる』を徹底解説している。本稿ではその一部を紹介する》

※本稿はYouTubeチャンネル「前田慶次5分で戦国時代チャンネル」にて配信された内容を再構成したものです

 

織田信長と足利義昭のその後の対立を予感させた「評定」

NHK大河ドラマ『麒麟がくる』、第28回「新しき幕府」は、多くの者が描く織田信長像や足利義昭像の片鱗を見せ、「知っている信長っぽくなってきた」と感じた者も少なくなかったはず。

ここからは、史実上で光秀が多く登場する時代。それゆえ、歴史的な事実を「描かねばならなく」なってきた。ドラマ制作としては、難儀になる時期に突入したと言ってよかろう。

此度、信長と光秀の心情の変化に注目しがちであるが、外堀を埋めるかの如き演出が光った。

信長自身が幕府に対して事を立てるのではなく、幕府対織田という構図を評定(会議)という形で表現した。

織田軍と幕臣が向い合う様は意図的な演出であろう。大将である信長と義昭が論議するのではなく、重臣が発言権を持ち他家と言い争う様子からは、信長が家臣に大きな権限を持たせていることが伝わる。

後の遊撃軍の形成や責任者とする、今で言う支店長の如き役割を今後やらせる雰囲気を感じられたのう。

 

「永楽通宝の御旗」に込められた信長の信念

信長が上洛する際の御旗は永楽通宝の家紋。

信長が数多く所有した家紋の中で唯一オリジナルとも言えるもので、明国から輸入された銭である永楽通宝が描かれている。楽市楽座を始め経済を動かす大名、織田信長らしい家紋である。

これに込められた意味は、「早く戦を終わらせて経済的に豊かな国にする」という事。

戦国時代の貧困問題を解決するために、信長が行った数々の政策は主に経済を回すことじゃった。"織田ノミクス"といったところか。

当時の御旗はそれぞれの信念を描くものが多かった。信長の信念は、見ての通り「金」なのである。

兵農分離も行い、信長のもとには沢山の兵が集うた。一目見て、織田に仕えれば金が貰える、と百姓達は思ったやもしれんな。その代表例は秀吉であろうかのう。息子の信忠も永楽通宝の御旗を使用した。金こそ、信長を含め織田家の信念なんじゃ。

 

名器・九十九髪茄子が登場! 松永久秀の戦国時代を生き抜く知恵

SNSでも話題になった茶器、九十九髪茄子(つくもかみなす)。松永久秀が、信長に献上した茶入れである。文化人松永らしい献上品じゃ。

茄子という名の通り、形が茄子に似ておった。戦国期において、大変貴重な天下三茄子と呼ばれし名物である。これにより松永は、大和国を信長から安堵される。

「一千貫の価値」があると劇中で申していたが、実際に松永は九十九髪茄子を大変な高値で購入している。この後にも、松永は足利家が大切にしていた薬研藤四郎(短刀・やげんとうしろう)を信長に献上した。

九十九髪茄子の献上を描いたのは、松永久秀の伝説として伝えられる「爆死事件」への前振りかのう…。

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