佐々木俊尚 ヴァーチャルの進化が企業にもたらす変革とは

「VR」は我々の仕事や生活にどんな影響を与えうるのか。テクノロジーについて豊富な知見を持つ作家・ジャーナリストの佐々木俊尚氏にうかがった。
2020年11月25日 公開
日本には、自己犠牲を美徳とする「頑張る教」信者が多いと言うのは、人気心理カウンセラーの心屋仁之助氏だ。
周りのために頑張るのは悪いことではないが、頼りたいのに人に頼れず、その結果、「私一人だけが頑張っている」という被害妄想、さらに、周囲にも同じ努力やガマンを求めイライラのスパイラルに陥る、と心屋氏は指摘する。このスパイラルから抜け出す「ずるい生き方」について聞いた。
※本稿は『心屋仁之助のずるい生き方』(かんき出版)より一部抜粋・編集したものです。
僕はずっと、
「がんばらないで」
「怠けよう、サボろう」
「好きなこと“だけ”をやろう」
「イヤなことはやめよう」
というメッセージを送り続けてきました。
これは、つまり「大事じゃない(不要不急な)ことはやめよう」というメッセージ。新型コロナウイルスの影響で、不要不急のこと、やらなくていい仕事、行かなくていい職場、会わなくていい人などが浮き彫りになった今、このメッセージはますます重要性を増しています。
努力や苦労、ガマンをするのが美徳だという感覚は、日本人特有のものかもしれません。「寝てない自慢」や「病気自慢」も、やはり苦労を美徳とする精神から来ていると思います。
オリンピック選手が金メダルを取ったときも、ケガを乗り越えて…と言われたら、みんな感動しますよね。楽勝でなんとなく金メダル取っちゃいました〜って言われたくないでしょう。
「それだけ苦労しているんなら、成功しても許しましょう」
という謎の上から目線でみんな見ている。
映画でも、敵や挫折、逆境を経て大逆転。というのがヒーローものの定番でしょう。山が険しければ険しいほど心躍るアルピニストの心なんです。
でも、あえて言いますが、苦労して辛い目に遭って頑張った人だけが成功するというストーリーはもう都市伝説だと思ってください。
努力も苦労も、すぐに裏切ります。もしも努力して苦労してそれが必ず報われるのであれば、高校野球、全部の学校が甲子園で優勝することになります。
「苦労しないと成功できない」もしくは「ラクして成功しちゃいけない」と思っている人がたくさんいる中で、現実には、そんな苦行をせずに成功していく人もいっぱいいるわけです。
僕が、
「あまりがんばらなくていいんですよ」
と言うと、
「でも頑張らないといっても、サボってはいけないですよね」
って聞かれるのですが、違います。
徹底的に、サボるんです。
サボって、サボって、もっとサボって、こんなにサボっていいんだろうかというくらいサボってください。そして、周りの人から「アイツだけずるい! アイツのせいで迷惑をこうむってる」と思われるくらいなのが、ちょうどいい。
この記事を読んでくれる人は「真面目で」「ずるくなくて」「ちゃんとした人」でしょうから。そういう人の「サボる」や「迷惑をかける」なんてネコパンチ程度なのですから。
僕はあるときから、頑張るのをやめました。ちゃんとすることも、人に迷惑かけないようにすることもやめました。そして、いろんなことを人に丸投げするようにしました。
講演の準備も、集客も、全部やめた。
やってくれるという人を探し出して、自分でできることでもまるっとお願いするようにしました。僕が言う「ずるい生き方」とは、この徹底して人に頼る生き方のことを指します。
そんなことをしたら人に嫌われるんじゃないか、迷惑なんじゃないか!? かわいそうじゃないか! って思います?でも逆なんですよ。自分でなんでもできる。人に迷惑をかけない。
そう思ってやってしまう人は、実は人に、
「お前は役に立たない」
「お前よりも自分のほうがすごいんだ」
と言っているようなものです。実は他人の力を信用していない水くさい人。言ってみれば周りの人のやる気を奪っている状態なのです。ひとりで頑張っているから結局、いろいろうまくいかない。
勝手にひとりになって他人のことを信用しないで、あとで助けてもらえない、と文句を言う。そっちのほうが迷惑です。でも、自分がどうしてうまくいかないかがわからないから、もっと頑張ろうとする。
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ヴァーチャルないしデジタルは、ウィズコロナの社会に欠かせないものとなっています。その発展はますます、ビジネスの可能性を広げることでしょう。
2020年はまさに「コロナ」に振り回された年だった。多くの企業が危機に陥り、厳しい状況は今も続いている。だが、経営コンサルタントとして数多くの企業を指導している小宮一慶氏によれば、この厳しい状況を飛躍のバネとしている企業も多いという。
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商人には好況不況はない、何(いず)れにしても儲けねばならぬ。松下幸之助はに危機をいかにして克服してきたのか。
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