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「するどい質問ができる人」が常に使い分けている“2つの型”



2021年04月26日 公開

岡田昭人(東京外国語大学教授)

岡田昭人著『学びの呼吸~世界のエリートに共通する学習の型』

的確な質問をできる人は、状況に合わせて2つの質問のパターンを使い分けている。東京外国語大学大学院総合国際学研究院の岡田昭人教授は、質問の型をおさえることの重要性を指摘する。

同氏はオックスフォード大学教育学大学院に留学し、同校で日本人初の教育学博士を取得。現在はさまざまな国籍の生徒たちに、知識の詰め込みではない「学び」の楽しみと本質を教えている。

本稿では、岡田氏の新著『学びの呼吸~世界のエリートに共通する学習の型』より、いつも的確な質問をする人が実践している質問の原則について書かれた一節をご紹介する。

※本稿は岡田昭人著『学びの呼吸~世界のエリートに共通する学習の型』(技術評論社刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

質問の型を使い分けて回答しやすくする

オックスフォード大学の特徴の1つが、学生と教授が問答しながら知識を深めていく「チュートリアル」をおこなうことです。チュートリアルでは、発言の自発性を引き出すためのよりよい対話の状況づくりと、的確な質問をして積極的に受け答えすることが求められます。

たとえば、教授は学生の現状把握が甘いと思えば、問題をはっきりさせるために、物事を具体的にとらえて概念化するための質問を投げかけます。

また、行き詰っている学生には、視点を変えさせたりモデルを探す手助けになるような質問をして、学生の考えを喚起させ、気づきを促します。双方が質問をくり返すことでひらめきが生まれ、思わぬアイデアに発展して、一気に道が拓ける場合があります。

逆に、状況に応じて適切な質問がなされなければ、いっそう相手を混乱させたり、場の雰囲気を悪くしたりすることがあります。学習や仕事中、相手の問題を聞き出したり、相手に選択の判断をしてもらう場面では、状況に合わせて適切な質問をしなければ、答えに窮するなど話し合いの効率が悪くなってしまいます。

そうした問題を防ぐには、「オープンクエスチョン」と「クローズドクエスチョン」の2つの質問パターンを使い分けることです。

 

2つの質問の型のメリットとデメリット

オープンクエスチョンは、質問された相手が「はい」「いいえ」だけでは答えられない質問のことです。

「これについて、どう考えますか?」
「今後どのような計画を立てていますか?」

などのように、相手が答える範囲に制約を設けず、自由に答えてもらいます。一方、クローズドクエスチョンは、相手が「はい、いいえ」の二者択一や「A or B or C」の三者択一などで答えられるような、回答範囲を狭く限定した質問です。

2つの質問の型のメリットとデメリットを比較すると、図のようになるでしょう。

質問の型

2つの質問は、それぞれを多用したり、混同したりすると、相手を不快にしてしまうことがあります。オープンクエスチョンは、選択肢が多すぎる質問をすることで、相手に考えさせつづける、説明させつづけることになるので、心理的負担をかけてしまうことがあります。

そのため、5W1H(いつ/どこ/だれ/なに/なぜ/どうやって)を用いるなどして、答える範囲をある程度限定すると答えやすくなります。

クローズドクエスチョンも、多用すると会話が広がらない、相手を尋問して追いつめてしまう、無理に意見を誘導させるよう感じさせてしまう場合があります。また、聞き手が主導権を握れる一方、答える側の主導権を奪い、不満を抱かせる可能性があることに注意してください。

以下では、2つの質問のそれぞれの特徴や効果的な使用場面などについて見ていきましょう。

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オープンクエスチョンが効果的な状況 >



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