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生き方

「いつも自信がない人」に共通する”考え方のクセ”

石津貴代(メンタルトレーナー)

2021年05月27日 公開 2024年12月16日 更新

 

自信は幼少期~思春期の「褒められ体験」に左右される?

生まれたばかりの赤ちゃんには、自信のある・なしはありません。「自信がある」、「自信がない」という感覚は、成長過程でできていくものなのです。

その要因の一つが「生育歴」です。生まれ育った中で、親兄弟などの家族、周囲の大人たちとどのようなかかわりやコミュニケーションを取ってきたか? というものです。

自信がない人は、その中で身についたマイナスな考え方のクセが、さらに自信のない状況を作り上げていくのです。もう少し詳しくお話しましょう。

ご自身の幼少期~思春期を振り返ってみましょう。親兄弟・周りの大人から褒められた記憶はありますか?

自信の有無は、自分が生まれ育った環境の中で、"いかに自分の存在を認め受け入れてもらえたか?"、"愛情を感じることができたか?"ということが、大きく影響します。

幼い頃から「自分が欲しいタイミングで褒めてもらえた」、「無条件に愛情を注いでもらえた」という認識があると、大人になってからも自信を持てる方がとても多いです。

逆に、褒められた記憶がほとんどない方や、期待する何かができた時だけ褒めるというような、条件付きの承認ばかりを受けてきた方は、「自信のない」というケースがほとんどです。

私がセッションの中で、自信がないと答えた方に「子どもの頃褒められた記憶はありますか?」と質問をすると、驚くことに9割以上が「褒められた記憶がない」と言います。

 

自信がないのは「自分がダメだから」ではない

昔から日本人は、特に身内に対しては、褒めるよりも謙遜することが当たり前という文化があります。近年では子どもを褒めて育てる、という考えも広まっていますが、まだまだ欧米など諸外国に比べると少ない印象を受けます。

海外留学をしていたアスリートに話を聞くと「海外のコーチは試合に負けても、まずは褒めてくれる」という声が多く、日本ではそういった話はとても少ないのが現状です。

ほとんどの大人たちは子どもたちに愛情をたっぷり注いで育てているのですが、愛ゆえに心配が募り、厳しい言葉を発してしまうことが多くあります。

しかし、それにより子どもは自信を持つきっかけをつかめないまま、大人になってしまう可能性があります。大人になってもそれが影響し続けることになるとは、考えてもいないのです。

以下はマイナスな影響を与えやすい生育歴の一例です。

・褒められなかった
・愛情を感じられなかった
・条件付きの承認のみされた
・いじめや虐待を受けたことがある
・大きな失敗や挫折をした

生育歴は、家族だけでなく、学校の先生や部活の指導者など周囲の人間との関係も影響します。

ですので、自信がないのは「自分がダメだから」というわけではなく、たまたまそういう環境や状況にあったということで、自分を否定する必要はないのです。周囲の大人たちもほとんどの場合、悪気はなく、愛情ゆえの行動であったのです。

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「自信」は考え方のクセに影響される

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