PHPオンライン衆知 » 生き方 » なぜ反田恭平の音に魅了されるのか? ショパンコンクール2位を裏付けた「肉体改造」

なぜ反田恭平の音に魅了されるのか? ショパンコンクール2位を裏付けた「肉体改造」

2021年11月02日 公開

反田恭平(ピアニスト)

 

演奏を支えるのは「揺るぎない足」

【反田】今よくしているトレーニングは、スクワットやローイング(カヌーを漕ぐ動作をするマシーンエクササイズ)。特にローイングは足だけでなく全身が伸びて気持ちがいいので、もうちょっと頑張れそうです。

ピアノの演奏に足の筋肉は必要ないと思われるかもしれませんが、体を安定させるためにもとても重要です。演奏中は右足でペダルを踏んでいることが多いので、強音を出すときは左足を踏ん張らなくてはいけません。だから僕の足は、左のほうが筋肉がついていると思います。

最近気づいたのですが、僕は音の強さによって、左足の踏ん張り方が変わります。音が強くなると、まずピアノと平行になるように、左足を直角に開く。その次の段階になると、左足を椅子の下まで思いきり引く。最も激しいフレーズになると、椅子の左後ろの脚に自分の左足を絡め、椅子ごと体を固定する。だから、椅子が踏ん張りやすい高さかどうかはとても大事です。

筋肉とは関係ないけど、演奏をしていて楽しくなってくると、僕は左足をぶらぶらと振る癖があります(笑)。犬の尻尾みたいで恥ずかしいけど、振りたくなっちゃうんだから仕方がない。僕の演奏を見る機会があれば、ぜひ足元も見てみてくださいね(笑)

【山本】反田さんのふくらはぎは、ダンサーのような筋肉の付き方をしていますが、ダンサーのそれよりも、もっと張りがあって硬い。でも、使っていないときはポニョンとして柔らかい、いわゆる"良質な筋肉"です。そしてピアノを弾くときに踏ん張るために、少し外側に張っています。

特筆すべきは強音のとき。踏ん張るために体重を左半身にかけますが、背中は真っすぐなのでバランスが取りづらい。そこで骨盤から体を開き、ピアノと平行になるように左足を直角にし、全身でベストポジションを作り出します。

また足を椅子の脚に絡めたりもしていて、椅子も体の一部として使われていました。"表現のためにどんな体を作るか"に、いかに意識を向けられるかも、素晴らしい表現のために重要な要素なのではないでしょうか。

 

関連記事

編集部のおすすめ

大病院の院長代理が「毎日クラシックを聴く」理由

小林修三(湘南鎌倉総合病院院長代行・昭和音楽大学客員教授)

元花組トップの明日海りおが「新時代の宝塚歌劇の象徴」だった理由

松島奈巳 (演劇記者)

"脳の使い方"に違いが…医師が見つけた、長寿の人に共通する「ある職業」

霜田里絵(医師・医学博士)、鬼塚忠(作家エージェント)

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ

WEB特別企画<PR>

アクセスランキング

WEB特別企画<PR>

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 生き方 » なぜ反田恭平の音に魅了されるのか? ショパンコンクール2位を裏付けた「肉体改造」

×