1. PHPオンライン
  2. 生き方
  3. 子どもの夢「YouTuberになりたい」 親は本当に応援していいのか?

生き方

子どもの夢「YouTuberになりたい」 親は本当に応援していいのか?

高橋暁子(I Tジャーナリスト/成蹊大学客員教授)

2022年03月04日 公開

 

親子で事前に決めておきたい約束3カ条

YouTubeで活動するとなると、個人情報流出やコミュニケーショントラブルはつきものです。しかし、完全に禁止することによって、こっそり動画投稿をしてしまうことのほうが危険だと思います。「どうやったら危なくないのか」「どのように使えばいいのか」を子どもに考えさせ、親子で相談しながら使っていくことが大切です。

 

個人情報の扱い方を決めたうえで、絶対に公開しない情報を共有する

個人情報の管理は細心の注意が必要です。まずは、動画内で顔を公開するかどうかから決めていきましょう。顔の公開が絶対ダメだとはいいませんが、本人は適切に対応しても、他人に悪用されることもあります。顔を出すのか出さないのか、出すならどういう出し方にするのかを、親子でしっかり話し合いましょう。

また、活動名に本名を使うのは絶対NG。本名がバレないようなものを使うようにしてください。

 

動画を公開する前に、親子で内容の事前チェックをする

本当に投稿しても大丈夫な動画かどうか、親子で確認する時間を設けてください。第三者の目で見ることで、トラブルの原因はかなり減らせます。

たとえば、個人情報の漏洩につながるものが映り込んでいないか、言い方が誤解を招いてしまわないかなどを、事前に確認しておくとよいでしょう。気に入ったアニメを何気なく動画内で使ってしまい、著作権を侵害してしまう、なんていうケースもあります。

難しいルールについては、親がサポートしてあげることで、トラブルを避けましょう。

 

「直に会いたい」「悪口」などのコメント対応を決めておく

投稿した動画に対して、誹謗中傷や「会いたい」というような誘いの連絡などのコメントがくることがあります。その場合、どう対応するのかを事前に話し合っておきましょう。

まず前提として、誘いの連絡がきても絶対に会ったりしない。これはSNSなどのダイレクトメッセージを通じて連絡がきたときなども一緒です。

また、悪口のコメントがきた場合どうするのかもある程度想定しておきましょう。「自分が悪い場合は謝る。そうでない場合は相手にしない」とか、「そういうコメントがくるかもしれないけれど大丈夫?」と、事前に子どもと話し合い、考えさせることが大切です。

 

関連記事

アクセスランキングRanking

前のスライド 次のスライド
×