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「すぐ集中が途切れる人」と「集中力が高い人」の決定的な違い

池田義博(一般社団法人記憶工学研究所 (MEI) 所長)

2022年04月16日 公開 2022年04月18日 更新

 

天才たちは、こうやって集中力を養っていた

集中力に関する考え方のフィルターを通して、ほかの分野の集中力の達人と思われる人たちを観察してみると、彼らもやはりこのイメージ空間を利用していることがよくわかります。

たとえばメジャーリーグのスーパースター・大谷翔平選手は、あるインタビューで「僕はどちらかというと、頭の中で考えたほうが上手くなれることが多いんです。頭の中で考えて、明日のブルペンではこうやろうと決めて、いきなり投げたほうが、いい感覚をつかめることが多い」と語っています。

あるいは将棋界の天才・藤井聡太竜王も、幼少期に受けたモンテッソーリ教育での立体パズルや詰将棋など頭の中にあるイメージ空間でピースや駒を動かしていたことが容易に想像できます。

野球でボールをどう投げてどう打つかと将棋では分野はまったく違いますが、イメージ空間を利用し続けてきたからこそ、あの高い集中力を発揮し、素晴らしい結果を得ているのではないでしょうか。

 

【池田義博(いけだ・よしひろ)】
記憶力日本選手権大会最多優勝者(2013、2014、2015、2017、2018、2019)。世界記憶力グランドマスター。一般社団法人 記憶工学研究所(MEI) 所長。ライフキネティック日本支部アンバサダー、アクティブ・ブレイン協会テクニカルディレクター。2013年に記憶法と出合ったことがきっかけで、記憶力日本選手権大会に出場。40代半ばでの初出場にもかかわらず、10か月のトレーニングで優勝を果たす。その後2019年まで6度出場し、すべて優勝。

また2013年にロンドンで開催された世界記憶力選手権において日本人初の「世界記憶力グランドマスター」の称号を獲得。現在は多くの人の記憶力・脳力開発に貢献すべく活動。ベストセラーとなった『見るだけで勝手に記憶力がよくなるドリル』(弊社)のシリーズなど著書は多数。テレビやラジオの出演も多い。

 

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