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生き方

息苦しさの原因は幼少期の「親のダメ出し」?心のノイズを取り除く方法

山根洋士(一般社団法人メンタルノイズ心理学協会チェアマン)

2022年04月21日 公開 2022年07月28日 更新

 

(2)「メンタルダイヤモンド」を集める

【ワークの手順】

(1)自分が日常的によく使うものを振り返ってみる 
(例)文房具(ボールペン、のり、筆箱など)、日用品(ティッシュ、タオル、スリッパなど)、キッチン用品(スポンジ、布巾、ジッパーバッグなど)、食器、コスメ……

(2)(1)の商品を購入するときはよく吟味し、自分が気に入ったものに徐々に替えていく

(3)(2)の範囲を広げていく

幼少期に大切にしていたおもちゃやぬいぐるみ、あるいは青年期に好きだったミュージシャンやアニメ…。誰に何を言われても「私はこれが好き」という揺るがないものが、あなたにはなかったでしょうか。それがあなたにとっての「メンタルダイヤモンド」。何があろうと傷がつかない、あなたにとっての宝物です。

その感覚を、日常生活に活かしていきます。たとえば、ペンやティッシュといった日常的に使う何気ないものを、なんとなく買っていませんか?

多くの人は値段が高いものは吟味して買うけれど、安いものは深く考えることなく選んでいます。それを止めて、安いものこそこだわって、「誰に何を言われてもこれが好き」というもので身の回りを固めていくのです。

自分が心から好きなものなら、たとえ誰かに批判されても「これ、めちゃくちゃいいんだよ!」と自信を持って主張できます。そこまでできなくても、「この良さがわからないなんて、お気の毒に」くらいには思えてきます。少なくとも自分を卑下することはないでしょう。

それが大事なのです。自分の軸(コア)ができると、他人に何と思われようと気にならなくなるのです。この「誰に何を言われても、自分はこう」「自分はこれでいい」という感覚は自己肯定感と似ていて、続けることで自己肯定感を取り戻すことができます。

よく手にする身近なものからこだわり始めて、徐々にその範囲を広げていきましょう。

 

みんな本来は自己肯定感が高かった

人は誰でも、生まれたときは自己肯定感が最も高い状態でした。そこから、いろいろな教育や経験を経て、目減りしていったのです。

だから本来的に言えば、自己肯定感は「高める」ものではなく、「取り戻す」もの。「もともと自分にあったものを取り戻す」という感覚でワークをしてみるといいですよ。

 

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