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「会社に対して卑屈な人」が捨てきれない依存心の正体

2022年06月21日 公開

加藤諦三(早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員)

 

困難に積極的にコミットする

次にいえることは、なにごとも困難を避けてはならないということである。困難というのは不思議なもので、避ければ避けるほど、その人をだめにしてしまう。

困難を避けようとしたとき、結果的にはストレスが高まる。困難を目前にしたとき、人間であるならばストレスはあろう。

会社のなかには、大なり小なりさまざまな困難がある。仕事に何の困難もないという人はいないであろう。

しかし、何とかしてその困難を避けようとすると、どうしてもストレスは高まるばかりなのである。

あるいは、その困難が早く過ぎ去ってくれることを願って何もしないでいるとか、誰かが救ってくれやしないかと周囲を頼みにするとか、その困難をいかにして容易にするかとか、その困難でいかに自分が傷つくのを避けようとするか……などのように受け身の姿勢になると、困難が与えるストレスは大きくなるばかりである。

その困難から何かを学ぼうとしたとき、むしろストレスは少なくなる。あらゆることを勉強と心得て、困難に立ち向かっていくとき、むしろストレスがなくなるのである。

同じような状態でも、ある人はストレスを感じ、ある人はストレスを感じないのは、その二人が、受け身の姿勢でその事件に対処するか、能動的な姿勢でその事件に対処するかの違いなのである。

どのような事態に際しても、またとない勉強の機会であるという考え方のもとに、積極的にその困難にコミットしていく姿勢がなければならない。

自分を非難する人でも、逃げようとするのではなく、むしろこちら側から、その自分を非難する人に会おうとすることで、こちらの心理的負担は少なくなるのである。

【著者紹介】加藤諦三(かとう・たいぞう)
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科修士課程を修了。1973年以来、度々、ハーヴァード大学研究員を務める。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員、日本精神衛生学会顧問、ニッポン放送系列ラジオ番組「テレフォン人生相談」は半世紀ものあいだレギュラーパーソナリティを務める。 

 

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