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くらし

哲学者になれず悩み苦しんだ? 古代ローマ皇帝の『自省録』に学ぶ“己を律する方法”

大賀康史(フライヤーCEO)

2022年06月09日 公開

 

人生の意味

人の生き方には、本能と直観に素直に従って生きた方が幸せだ、という考え方がある一方で、著者のように求められる生き方をするために個人的な欲求を制して使命を全うするという考え方もあります。

近年はありのままの姿で生きる前者の考え方を持つ人が主流かもしれません。あるいはその生き方をできることが理想でありトレンドとも考えられています。

それでも現実の世界では、仕事、家族、友人、地域社会などの環境によって、自分に求められる役割が実際にはあるでしょう。社会で生きていくためには、自分のすべてをさらけ出すこともまた、現実的ではないのです。

自分を律して生きていくべきタイミングの人は、『自省録』を読んで、自分よりももっと過酷な環境でもなお自制して生きた偉人がいたことに触れると良いように思います。

そうすれば今の自分の状況を改めて客観視できるかもしれません。生きにくさすら感じさせる不条理な世界に暮らす人にとって、この歴史的な名著は救いの手を差し伸べてくれることでしょう。

 

著者紹介

フライヤー(flier)

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