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ピタゴラスが発見した「音楽」と「数字」の意外な関係

2018年06月05日 公開

永野裕之(永野数学塾塾長)

「万物は数である」……古代ギリシャでのある発見

あの「ドレミファソラシド」を発見したのが、ギリシャのピタゴラスだということをご存じだろうか。しかも、それは音楽というよりも「数学」としての発見だったという。一見、まったく関係のないように見える「数字」と「音楽」とは実は密接に関わりあっている。東大、JAXAを経て人気数学塾塾長を務める永野裕之氏がその秘密を説く。

 

ピタゴラスと「完全」音程との出会い

「ドレミファソラシド」といういわゆる音階を最初に発明したのは誰だかご存知でしょうか? それは「ピタゴラスの定理」でも有名な古代ギリシャのピタゴラスです。ピタゴラスが音階を発明するきっかけになったのは鍛冶屋でした。

ある日、散歩中に鍛冶屋の近くを通りかかったピタゴラスは、職人がハンマーで金属を叩くカーン、カーンという音の中に綺麗に響き合う音とそうでないものがあることに気づきました。

これを不思議に思ったピタゴラスは鍛冶屋職人のもとを訪れ、色々な種類のハンマーを手に取って調べ始めました。ピタゴラスはやがて、綺麗に響き合うハンマーどうしはそれぞれの重さの間に単純な整数の比が成立することを発見します。中でも2つのハンマーの重さの比が2:1の場合と、3:2の場合は特に美しい響きになりました。

人間が自然に美しいと感じる響きの中に単純な整数の比が潜んでいるという意外性や簡潔さに惹かれたピタゴラスと弟子たちは、その後音階を熱心に研究するようになります。

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調和する音には数学的な規則性があった >


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著者紹介

永野裕之(ながの・ひろゆき)

「永野数学塾」塾長

1974年、東京生まれ。暁星高等学校を経て東京大学理学部地球惑星物理学科卒。同大学院宇宙科学研究所(現JAXA)中退。レストラン経営、ウィーン国立音大への留学を経て、現在は個別指導塾・永野数学塾(大人の数学塾)の塾長を務める。これまでにNHK、日本経済新聞、プレジデント、プレジデントファミリー他、テレビ・ビジネス誌などから多数の取材を受け、週刊東洋経済では「数学に強い塾」として全国3校掲載の1つに選ばれた。プロの指揮者でもある(元東邦音楽大学講師)。著書に『東大教授の父が教えてくれた頭がよくなる勉強法』『数に強くなる本』(PHPエディターズ・グループ)、『大人のための数学勉強法』(ダイヤモンド社)など多数。

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