「一見いい人なのに」秘密を吹聴して仕事を奪う“スパイ系女子”
2019年06月24日 公開 2019年06月24日 更新
内面情報という「エサ」を与えない
【回答】百戦錬磨のコミュニケーション術で情報を握る「情報操作系」の人、信頼できそうな印象であることを武器にして人の弱みを握るのがうまい人物ですね。対人スキルが高い、女性に多いタイプです。
人の気持ちに寄り添い、「私があなたを守ってあげる」という雰囲気で近づいてくるので、つい気を許して、あれこれ話してしまいます。
こういった人はまさに「一見、いい人」なので、初対面では、その本性を気づくことは不可能です。
よく、「自分は絶対に詐欺には引っかからない!」という人がいますが、そういう人ほど、コロッと引っかかるのと同じ。警戒している人であっても、何度も繰り返しアプローチを受け、優しくされると、「この人は信用できる」と信じ込んでしまうのです。
秘密情報をたくさん握られることによる「警戒」、心を許してしまったという「自己嫌悪」、さらに、周囲にバラされるかもという不安からエネルギーを「消耗」しますから、その先輩の動向が絶えず気になってしまうのは当然といえます。
殺し文句は「今日、ちょっと急いでいるんです」
【対策】こういう「一見、いい人」は、情報を引き出すために、その正体をとても上手に隠します。予防策をとることは難しい。また、このような人はコミュニケーション力が高いために人心掌握が非常にうまいのです。
もしも根も葉もないウワサを流されたとして、後から「あの人が言っていたのは嘘です」と火消しをしようとしても、彼女が吹聴した情報のほうを人は信じるために、効果は薄いでしょう。
ヤバイ人だと気づいたときからすぐ対処をすることが賢明です。今後、同じように「あなたのことを気遣っている」と近づき、「味方だよ」と共感姿勢を示してきても、さりげなく、でも毅然として距離をとりましょう。
オレオレ詐欺の場合は、怪しいと思った時点でとにかく電話を切ることが大切。
それと同じように、なるべく相手との関係を断ち切ること。顔を合わせそうなタイミングをずらし、話しかけられても長くは話をしない。そして、「情報を与えない」ことが大切です。相手の大好物である「人には知られたくない秘密情報」というエサを与えないことです。
【殺し文句】「今日、ちょっと急いでいるんです」