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生き方

新型コロナで急増した「他人の批判ばかりしている人」に忍び寄る“別の病気”

石川千鶴(ハートフルライフカウンセラー学院学院長)&鬼塚忠(作家エージェンシー代表)

2020年04月24日 公開 2022年07月04日 更新

 

自己愛が強くなりすぎる「世の中否定タイプ」

(鬼塚)「世の中否定タイプ」はどうでしょうか。

(石川)職人向きですか、そうかもしれませんね。「世の中否定タイプ」の人は、何か想定外のことに直面すると、その原因が「世の中」「社会」にあると考えます。

「世の中が不景気だから」「この会社は良くないから」「この社会に未来がないから」など、大きな組織、国に対する批判が多く、自分に責任はないと考えがちです。

心の底には、世の中は生きづらい、今の社会や会社には未来がない、という考えが根づき、世の中は公平であるべきだ、と思いがちです。自己愛が強いのも特徴です。また、パニック障害の人はこのタイプに多いです。

かつて世間で栄華を誇り、今はその影が薄れている人もこの思考に陥りがちです。よく口にする言葉は「この世の中は…」「この会社は…」「仕方ないなぁ」など嘆きやあきらめの言葉です。

この世の中否定タイプの人は、社会や会社にもいいところがあると積極的に探して認識したり、社会や会社は時代の潮流に乗り変化していくのだから現状だけを捉えて嘆くことはないと、考えてみてもいいでしょう。

自分がいずれのタイプに属するにせよ、ストレスがたまりやすい人は、考え方の癖を修正し、バランスを上手く保つことです。一つの突出した考えを抑え、別の二つの考え方を呼び起こすことが良いでしょう。

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