いきいきとした心を保つためには、何があっても潰れない"心"が重要です。この記事では、そんな心の基礎体力のつけかたを紹介します。
※本稿は、『PHPスペシャル』(2018年12月号)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
「やるべきこと」が山積みになると、人は自分を否定し始める
「何をやってもダメ」「もう限界」と、元気がマイナスまで落ち込んでしまっているときは、「自分には全く能力がない」と決めつけているときです。
みなさんにも身に覚えがあると思いますが、そうなってしまうのも無理はありません。
なぜなら、やりたいことをするためには、やりたくないことを山ほどしなければならない社会になってきているからです。私の感覚では、やりたいことが1割、やりたくないことが9割という割合です。
たとえ夢見ていた職業に就いたとしても、そこには競争があったり、思うように成果が出ない現実があったり、人間関係の折り合いがうまくつかないことがあったりして、乗り越えなければならないものがたくさんあります。
やると気持ちいいことをやってみる
元気が出ないときは、もしかすると、やりたくないことをやらなければならない状況にあるのかもしれません。そんなときは、絶対に無理や我慢をしないようにします。なるべく体を動かさず、アクションは少なく、短時間で気分が切り替わることをしましょう。
ポイントは「1分以内にできること」「人にやらされている意識を捨てること」です。例えば以下の2つのことがおすすめです。
(1)空を見上げる
どんなにつらくても、空を見上げる気力さえあれば、人は生きていけます。空を見上げたときの心の動きを、静かに観察してみましょう。
(2)花を一輪だけ飾る
起き上がれないようなときに、部屋に花が飾ってあれば、それだけで気持ちが落ち着きます。たった一輪でも、花は心を癒やしてくれます。
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何があっても潰れない「心の基礎体力」をつけるには