何があっても潰れない「心の基礎体力」をつけるには
100メートル走の本番では全力を発揮して、走り終わったあとのインターバルではゆっくり休むというように、力の調節がうまくできる人の根底には、自己肯定感があります。
自己肯定感とは、「自分はこんなに調子がいい」と自信を持つことだけではありません。調子が悪いときも、「これが今の自分の状態なんだ」と、ありのままの事実を、否定せずに受け止められる力のことです。
自己肯定感は一朝一夕では育ちません。毎日、継続して小さな練習を積み重ねていくことで育っていきます。
100メートル走の大会で11秒台で走ろうと思ったら、練習では11秒台で走れているのが当たり前、10秒台で走れるくらいに力を高め、基礎体力 を上げていく必要がありますよね。
「空元気」は心の元気度をはかるバロメーターになる
同様に、元気にも基礎体力が必要です。元気がなくなってきてもマイナスまで落ち込まないように、基礎体力をつけましょう。
基礎体力がついたかどうかをチェックするには、元気がなくなったときに空元気を出してみるとわかります。空元気を出したとき、気分が盛り上がってくれば基礎体力はついてきています。
反対に空元気を出した反動で落ち込んでしまうようなら、基礎体力を育てることに専念しましょう。
例えば、以下の2つのようなことを実践するのがおすすめです。
(1)一言ほめ日記をつける
一日の終わりに、自分を賛美する短い言葉を、たった一つだけ手帳に書きます。何も思い浮かばなければ、「大丈夫」「よかったよ」「素敵だね」だけでもいいです。
(2)週に1回はおしゃれをして出かける
特別な出来事がある日ではなくても、週に1回はお気に入りの服を着て出かけます。ネイルもいいですね。なるべく明るい色を選ぶと、口角も上がっていきます。
本来「ダメな人間」など誰一人としていません。世界でたった一人のあなたが、人生 を前向きに生きていけるように、毎日を楽しめる工夫を一日1分でも5分でも続けていけば、きっと生きていくことの自信は育っていくことでしょう。