人の考えごとの8割はネガティブ...「余裕がない」状況を生む3つのクセ
2023年09月18日 公開 2024年12月16日 更新
日々仕事や家事に翻弄され、余裕をなくしてしまっていませんか?「思考の整理家」鈴木進介氏は、その原因は多くの人に当てはまる3つの悪習慣にあると語ります。いっぱいいっぱいになる前に、自分に余白をつくる方法を紹介します。
※本稿は日本実業出版社WEBサイトに掲載されたものを一部編集したものです。
意識しないと余裕がどんどん奪われる3つの原因
人は、なぜ余裕をなくしてしまうのでしょうか?
ここでは余裕がなくなってしまう原因についてお話ししたいと思います。
大きく分けると3つの原因があります。私はこれらのことを、頭の中から余裕を奪う「3毒トリオ」と呼んでいます。
余裕を奪う「3毒トリオ」
1.依存症:やめられない〜 止まらない〜♪
2.散漫癖:あれもいいね! これもいいね!
3.強迫観念:○○すべき、○○しなければならない
あなたはどれか自分に当てはまるものがありますか?
ちなみに、私の基本的特性はこの3つすべてに当てはまっていて、3毒トリオにドップリと頭の中を支配されています。
ただ、当てはまっているからダメというわけではありません。誰もが少なからず当てはまるものだからです。
大切なのは自覚しておくことと、意識して改善していくことです。ここでは余裕をなくしてしまう原因について細かく見ていきましょう。
“スマホ脳”と、どう向き合うか?
まずは、「1.依存症」です。
依存症と聞くと、何を思い浮かべますか? アルコール? タバコ? この2つは特に身体に直接影響するものですね。
では、頭の中に影響をおよぼすものにはどのようなものがあるでしょうか? 真っ先に、「スマホ」と思いついたかもしれません。
スマホは、手のひらサイズでいつでもどこでも何にでも使えるので本当に便利な道具です。ただ、便利過ぎるからこそ、つい依存してしまうリスクがあります。
以前、美容院に髪を切りに行った際、いつもは持っているはずのスマホを持たずに入店してしまいました。普段は髪を切る間、スマホでSNSをチェックしたり仕事の情報を確認するのですが、当然それができません。
スマホがないときに自分がいかにソワソワと落ち着きがなくなり不安になることか。スマホ依存である自分の状態を思い知りました。
仕事、SNS・ニュースのチェック、動画や音楽の視聴、ゲーム、LINEなど、機能的なことから楽しめることまですべてが手のひらサイズに収まっているわけですから、強烈な誘惑に毎回襲われますよね。
スマホという端末の問題だけでなく、手軽に閲覧できるSNSも依存症に陥るリスクがあります。
「友達は最近どんな投稿をしているだろうか? 自分の投稿に"いいね"はついているだろうか?」、仕事に集中すべき場面でも頭の中にはノイズが入り込みそうになります。
また、一度使いだすと次から次へと興味をそそる情報が流れ、魅力的な広告が視界に飛び込んできます。
デジタル社会では、特にスマホやSNSとの付き合い方に気をつけなければ、無意識のうちに頭の中のよはくが埋め尽くされてしまいます。