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生き方

「親が悲しむから実家を出られない...」自分を縛る“罪悪感”の正体

岩壁茂(心理学者)

2023年09月21日 公開

 

マイナスの自意識を放っておくと......

マイナスの自意識は、たった一度の失敗経験から起こることもあります。たとえば、「子供のころ、ピアノの発表会でミスをして恥ずかしい思いをした」という経験により、ピアノが大好きだったにも関わらず、「自分には向いていない」と、二度とピアノを弾かなくなるなど。

マイナスの自意識を放っておくと、人間は行動を「修正する」どころか、「回避する」ようになります。自分を好きなものや人から引きはがしてしまったり、本音が出せなくなってしまったり......。

そうなると、新しいことや人との関わり全般を避けてしまいがちに。強すぎる自意識感情を抱いたときは、いったん立ち止まり、「自分をダメだと思いすぎていないか?」と自問するようにしましょう。

 

「恥ずかしい」が消えていく3ステップ

人は多かれ少なかれ、恥をかきながら生きるもの。人から一度も笑われずに生きてきた人なんていません。そう開き直って、必要以上の恥は捨ててしまいましょう。

STEP1. 「人から見た自分」にこだわらない

恥は「人目」を気にするほど強まるもの。「人から見た自分」ばかりを意識していると、孤立せず集団に適応できたとしても、本当は自分が何を望んでいるのかが、わからなくなってしまいます。まずは「人からどう見えるか」ではなく、自分自身がどうしたいかに意識を向けることを心がけましょう。

STEP2. 一人の時間をつくる

次に、人目を気にしない「一人の時間」を、意識的につくってください。誰かの要求に応える必要のない時間に、あなたは何がしたいですか?

もし何も思いつかなければ、子供時代を「再体験」するのがおすすめです。昔のアルバムを見返したり、好きだった本やマンガを読んだりすると、長らく忘れていた「素の自分」と再会できるかもしれません。自分らしさや、自分自身の価値観を見つけるきっかけにもなります。

STEP3. 「NO」と言ってみる

他人からの誘いや頼みに対して、「やりたくない」と思ったら、少しずつでいいので「NO」と言ってみましょう。「自分が望まないことはしない」という当たり前のことを実行しただけで、「こんなにラクなんだ!」と感じられるはず。

その結果、もともと無理をしてつきあっていた人から自然に縁が切れていき、ありのままを受け容れてくれる人が残り、さらには「自分らしく」生きられるようになります。

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罪悪感の手放し方

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