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表情がなく痩せていた元外猫...4人家族に迎えられ「抱っこ!」と甘える現在の様子

猫びより編集部

2024年02月21日 公開 2024年02月28日 更新

表情がなく痩せていた元外猫...4人家族に迎えられ「抱っこ!」と甘える現在の様子


↑「抱っこして!」と力強い眼差しで見つめるきゃりこ

泥だらけの子猫が美しいいたずらっ子に成長したり、険しい顔つきのオス猫が甘えん坊に変身したり。「保護猫」たちは新しい家族に迎えられ愛されて、徐々にその個性を発揮していきます。

ツンと澄ましているかと思えば、甘えてほしくて可愛くアピール。家族と過ごす時間が増えるほど、さまざまな表情を見せてくれるようになるのも保護猫の魅力です。

Instagramで人気の「きゃりこ」ちゃん(mikuriko921)も元保護猫。お家に来た頃は表情も乏しく痩せていましたが、今ではくるくる変わる表情につやつや、ふくふくの可愛らしい三毛模様で家族に寄り添う存在になりました。
(文・写真 きゃりこの飼い主)

※以下の記事は『みんなしあわせ! 保護猫ビフォーアフター』(辰巳出版)から一部抜粋・編集したものです

 

背中を向けるのは信頼の証

きゃりこ
↑家に来た当時、3歳

2020年の晩夏、私たちはある保護猫シェルターで1匹の三毛猫と出会いました。この年、子どもたちはコロナ禍で学校に行くこともままならず意気消沈していました。

「こんな時だから猫を迎えたいという以前からの願いを叶えてあげよう」と思い、近所の動物病院に「保護猫を迎えたい」と申し出たところ、動物保護施設「アニマルエイド」を紹介してもらいました。

家族4人でシェルターを訪ねると、夫が足下を歩いていた1匹の三毛猫を抱き上げました。それがきゃりこです。漠然と子猫に憧れていた子どもたちでしたが、その成猫と触れ合って心を奪われていくのがわかりました。私たちはきゃりこを迎えることに決めました。

我が家に来てしばらくは物陰に隠れることもありましたが、次第に高いところから家族を観察するようになり、やがて机や椅子の上で眠るように。気づけばすんなり我が家に馴染んでいました。

きゃりこ
↑現在のきゃりこ、6歳

そんな頃、膝の上にいたきゃりこが私に背を向けたまま、ため息をついたことがありました。猫に不慣れな私の扱いに疲れたのでしょうか。

しばらくしても私に背を向けて座るきゃりこに寂しさを感じていたら、ある人がインスタにこんなコメントを寄せてくれました。 

「背中を向けるのは信頼の証とも聞きますよ」

申し訳なさが誇らしさに変わり、小さな背中が愛しくなりました。

 

人間の心を見透かしている?

きゃりこは家族の状況や関係性を理解して、対応を変えます。一番甘えるのはゴハン係の私に対してでしょうか。甘えた声で「くーん」と鳴いたり、目を見てウニャウニャと主張したり、前足を伸ばして抱っこをせがんだり。冬には布団の中で一緒に少し寝るようになりました。

夫には複雑な感情があるらしく、時に逃げ回ったり、時に気を許して膝の上でうとうとしたりと不思議な関係です。

子どもたちには無邪気に振る舞ったかと思えば、母親のような眼差しを向けることもあります。部活を引退した娘がぼんやりしていると遊びを仕掛けたり、模試の結果に落ち込む息子の膝に乗ったり、子どもたちは心を見透かされているようだと驚きます。

2人に親しく身を寄せている時ですら、甘えているのか甘やかしているのかわかりません。 

きゃりこ↑幼い頃の娘のお気に入りのぬいぐるみは今やきゃりこのパートナー

思えば私たちは選ぶ立場にあったようで、実は子どもを授かるようにきゃりこに出会ったのかもしれません。

きゃりこは猫エイズキャリアです。一緒に暮らしていたホームレスのおじさんが施設に入るのを機に保護された元外猫で、いっぱい苦労もしてきたことでしょう。

でも迎えることにしたのは、きゃりこが可哀想だからではなく、ただ可愛いと思ったからでした。愛しさが増すほど「発症したらどうしよう」と不安に駆られることもあります。

そんな私をマイペースに毎日を過ごすきゃりこが「大切なのは『今』だよ」と諭してくれるような気がします。悠然と窓辺に立つ小さな背中を見て、今日の我が家も安泰だと思う日々です。

 

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