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いつも疲れ顔をしている...プロが解説「たるみクマ」に効くコンシーラーの使い方

YUTA.(ヘアメイクアップアーティスト)

2025年06月24日 公開 2025年06月27日 更新

いつも疲れ顔をしている...プロが解説「たるみクマ」に効くコンシーラーの使い方

加齢や生活習慣で生まれる目の下の"たるみ"や"クマ"。カバーするにも難しく、長年悩んでいる人も多いかもしれません。

ヘアメイクアップアーティストのYUTA.さんのSNSにも同じ悩みを抱えたフォロワーが集まると話します。YUTA.さんの著書『今の自分に合うメイクの正解』より、正しいコンシーラーの使い方について書かれた一節を紹介します。

※本稿は、YUTA.著『今の自分に合うメイクの正解』(日本実業出版社)より内容を一部抜粋・編集したものです

 

コンシーラーの「点つけ」って正解!? 本当の使い方

1.「点でのせる」べく、シミの中心にチョンと置く 2.指ではなく、ブラシを使う 3.仕上げに重ねる
1.「点でのせる」べく、シミの中心にチョンと置く
2.指ではなく、ブラシを使う
3.仕上げに重ねる
(イラスト:harumi)

「コンシーラーは点つけだけでOK!」と聞いたことがある人も多いと思いますが、結論からいうとコンシーラーは「点つけだけ」ではダメです。

次は、よくあるコンシーラーの失敗とその原因です。

・ムラになって不自然になる→「点つけから指で伸ばす」せいです
・厚塗りになって老けて見える→「一度で完ぺきに隠そうとする」せいです
・時間が経つと浮いて見える→「余分なコンシーラーを取らない」せいです

点つけはスタート地点でしかなく、コンシーラーは隠しつつ、肌になじませ、自然な一体感を生むためのアイテムなのです。

ヘアメイクのプロがやっている仕上がりで差がつく、ひと手間を加えることで、コンシーラーの本当の実力が発揮されます。

めざすのは「塗ってる感がゼロ」な仕上がりです。「隠したい部分にだけピタッととまる」。これがコンシーラーの理想的な仕上がりです。

それでは、プロが実践している「コンシーラーの使い方の流れ」をご紹介します。

1.コンシーラーは点つけからはじめる

コンシーラーは、シミやクマの中心にだけ「点でのせる」のが基本です。広い範囲にベタッと置くのではなく、シミやクマの中心にチョンと置きます。この「中心を狙う」ことが大事なんです。シミやクマの色は、中心部分がいちばん濃いからです。そのため、中心だけをピンポイントにカバーすれば、周囲にまで広げる必要がなくなります。

2.「指ではなく、ブラシ」を使ってなじませる

使う道具は、次の2つです。
・小さめのブラシ(毛が短めの平筆やスモールブラシが◎)
・清潔なティッシュ(ブラシの汚れをこまめに拭き取るため)

そして、ブラシの動かし方のポイントです。
・コンシーラーをトンとスタンプするようにブラシでのせる
・ブラシの先を使って、「すすっと」と軽くなじませる
・肌と一体化する感覚があればOK!
ここでポイントとなるのは、「なじませる」動きはあっても、「広げる」動きはしないということ。つまり、面でカバーするのではなく、点でとらえるのです。

3.仕上げに重ねる

なじませたら、1回で完ぺきに隠そうとせず、仕上げのピンポイントケアをします。「少しだけコンシーラーを重ね、ブラシの柄の後ろを使ってチョッチョッ」と、まだ気になる部分だけ、なじませます。

ブラシのメンテナンスもお伝えしますね。

リキッドやクリーム系のコンシーラーは、使うたびにブラシがベタベタに......。これは厚塗りの原因になるので要注意です。

ブラシを使ったら、ティッシュで軽く汚れを取りましょう。ブラシの先をティッシュの上で軽くササッと動かすだけです。

 

目の下のたるみやクマは「光と影」で狙い撃つ

私のInstagramの動画のPV数が最も多いのは「目の下のたるみやクマ」に関するものです。これはきっと多くの方が悩んでいるからでしょう。

私の長年の悩みも「たるみとクマ」でした。年齢を重ねるごとに、「たるみ」と「クマ」が一体化した「たるみクマ」が出現し、鏡を見るたびに「疲れた顔をしている......」と感じ、悲しい気持ちに。

でも、あきらめないでください。たるみクマは退治できるのです。その方法が、「光と影を使ったメイク」です。

では、解決策である、たるみクマを消す「光と影を使ったメイク」の2つのポイントです。

1.コンシーラーで「影を埋める」

ややオークル系のコンシーラーで、たるみの境目(影ができているいちばん深い部分)に「点つけ」します。小さなブラシを使い、「すすっ」と軽くなじませます。ここで重要なのは、クマ全体に絶対に広げないこと!

2.ハイライトで光をあてる

ペンタイプでツヤのあるハイライトコンシーラーを使い、たるみの影のいちばん濃い部分だけに、細い線を1本引くようにハイライトをのせ、ブラシの柄の部分を使い、線を引くイメージで、ぼかすように軽くなじませます。

やってはいけないNGは、次の3つです。

・コンシーラーを広範囲に塗る→ これをすると、厚塗り感が出てしまいます
・白すぎるハイライト→ たるみの影が消えず、白浮きして目立つ結果になります
・全部のクマを完ぺきに消す→ そうするとメイクがヨレる原因になります

ただコンシーラーを塗るだけでは隠せません。でも、光と影のバランスを操ることで、たるみクマの存在が消えてきます。

目の下が明るくなると、顔全体がパッと明るくなります。そして、不思議なことに、顔が明るくなると、心まで明るくなるのです。

著者紹介

YUTA.(ゆた)

ヘアメイクアップアーティスト

1974年大阪府生まれ。美容師としてデビュー後、テレビ大阪「スーパー美容師変身バトル」にレギュラー出演。2000年美容業界誌『ヘアモード』の年間グランプリを受賞し、SHISEIDO SABFAでノウハウや技術を磨く。その後、TVCMや『Sweet』『VERY』などのファッション誌、CDジャケット撮影などで活躍。女優やモデルをはじめ、延べ2万人以上のヘアメイクを担当。2018年には「CLEARシャンプー」のWeb版CMに出演し話題に。第一線で活躍し続けて30年、オリジナルブランド「Neuf358」の立ち上げ、コスメの商品開発アドバイザー、美容セミナー講師としても活動の幅を広げる。Instagramでは多くの共感を集め、寄せられるメッセージをきっかけに一般向けのオンライン講座を開講。1人ひとりの魅力を引き出し、メイクによって人生を好転させる「YUTA.式シャレ顔メソッド」を伝えている。

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