高いコスメを買っても“老け見えする人”の共通点 メイク迷子を抜け出す3つのポイント
2026年03月17日 公開 2026年03月17日 更新
高価な最新のコスメをそろえても、時間をかけても、なぜか思い通りにメイクが仕上がらない――そんな"メイク迷子"になっていませんか?原因は決して努力不足やお金の問題ではなく、自分の顔のとらえ方、道具の正しい使い方をはじめ、意外と気づきにくいポイントがほとんどです。
この記事では、ヘアメイクとして第一線で30年以上活動している『なんとなくの自己流から抜け出す 今の自分に合うメイクの正解』の著者YUTA.が、プロの視点から迷子状態を抜け出して、"自分に合ったメイク"のコツをわかりやすく紹介します。
高価なコスメや時間をかける前に知ってほしいのは「自分の顔の変化」

Before:隠そうとファンデーションをベターっと塗ったNGメイク/After:血色感と立体感を意識した、整えるOKメイク
※著者YouTube「40歳からのシャレるメイク」より
高いコスメを買ったのに、なぜか老けて見える。時間をかけたのに、写真の自分がしんどい。それ、コスメの問題ではありません。そして、努力不足でもない。努力の方向がズレているだけです。
まず知ってほしいのは、「高いコスメを買っても老けて見える人の共通点」。それは、今の顔を前提にしていないこと。はっきり言います。顔はアップデートされているのに、メイクだけが10年前のまま。
私たちは忙しくなると「お金で解決」に走りがちです。キャリアも積んだ、収入も上がった、でも、時間はない。だから、いいものを買う。理にかなっているし、たとえばデパートのカウンターはキラキラした夢の空間です。
完璧なメイクのBAさんに「お似合いですよ」と言われたら、未来の自分まできれいになった気がする。でも家に帰り、洗面所の蛍光灯の下で「......あれ?」となる。魔法が解ける瞬間です。
"今の顔"で、とくに注目すべきは一番コンディションの悪いときの顔です。年齢を重ねると、ホルモンは揺らぎ、皮膚は重力に引っ張られ、回復力はだだ下がり。これが「"なぜか老けて見える"理由」です。
若い頃は疲れがまったく次の日に残らず、顔にも出なかったのが、今は休み明けでも、なんかだるい。そして、目の下の影、口角の下がり、フェイスラインのゆるみ。そんな「疲れた顔」が基準になっているのに、20代と同じ塗り方をしている。合うわけがないですよね。
私が登壇するメイクのイベントで、参加者の方々からよく聞くのが「高いファンデを買ったのに写真を見るのがつらい。思った感じにならない」という声です。仕上がりはきれいなのに、きれいすぎる仕上がりが目元や口元の影を強調しているんです。その方に必要だったのはカバー力ではなく血色と立体感。チークを少し上へ、ツヤを1点だけ足す、ファンデは"完璧に隠す"から"整える程度"へ。それだけで疲労感は消えました。すごい裏ワザではありません。現状を正しく見ただけです。
違和感をなんとなく放置せず、言語化して、やってみる

左は昔の顔に合ったメイクをそのまました場合、右は今の自分の顔に合ったメイクをした場合
※著者YouTube「40歳からのシャレるメイク」より
ここで一度、自分に問いかけてみてください。
「昔の顔に合ったメイクしていませんか?」
怖いから見ない、みたくない。でも見ないまま足せばズレは広がるだけなんです。調子のいい日の顔と、一番疲れた日の顔を自然光で撮って見比べてみてください。加工なし、正面と横顔。2枚の写真を比較する。どこに影が出る?どこが下がる?どこはいい感じ?
違和感は敵ではありません。大切なヒントです。買う前に見る。塗る前に観察・分析する。メイク迷子の出口はデパートの1階ではなく、鏡の前と自撮りの中にあります。
「今日はなんかヘン」「うまく決まらない」。それは気分のせいではありません。疲れの抜け方が変わり、肌の水分量が変わり、同じコスメでも仕上がりが変わっている。なのにやり方だけは据え置き。違和感が出るのは当然です。でも多くの人は「まあいっか」と流してしまう。その"なんとなく"が迷子を長引かせるのです。
違和感は放置すると鈍る。だから言語化してみる。
やることは3つ。「違和感を書く」「ここを、こうしたら(を言語化する)」「ひとつだけやってみて振り返る」。たとえば、顔色が悪いなら血色を足す、乾燥しているならツヤを足す、ファンデーションが厚塗りなら減らす。そして、大切なのは一度に全部変えないことです。なぜなら、いっぺんに変えてしまうと検証にならないからです。
私が主宰するメイクスクールのある受講生の1人は、夕方の疲れ顔に悩んでいました。そこで、フルカバーをやめ、必要な部分だけにし、ツヤ下地を仕込んで見るを少しずつ試してみたら「夕方の顔がいい感じになった」と言っていました。これ、やっていること自体は地味ですよね。でも、これが確実なアップデートにつながるのす。

ベースメイクは必要な部分にだけカバーする
※著者YouTube「40歳からのシャレるメイク」より
違和感は、あなたの顔からのサインです。鏡の中の自分は無意識にいい顔をつくっています。一方、不意に撮られた写真で「えっ?」となる。その瞬間にこそヒントがあるのです。違和感に気づき、言語化し、ひとつだけ試し振り返る。考えて、またやってみる。この繰り返しがメイクを更新していきます。
メイクの答えは、自分の中にあることがほとんど
SNSには、さまざまな正解が流れています。でも、それは誰かの顔の答えであって、あなたと同じ骨格も、同じ疲れ方も、同じ生活もありません。だから、追いかけても噛み合わない。思い出してください。ヒントは自分の違和感の中にあったはずです。
そこで、やってほしいのは次の2つです。
自然光で自撮りし、悩みと長所を50個ずつ書き出します。30個を超えたあたりからだいたい本音が出てきます。クマやたるみなどの悩みと同時に、長いまつ毛やきれいな唇などの長所も書き出している。これは、自分の変えたいところだけでなく、それまで気づかなかった自分の良いところを見つける視点をもてるようになるんです! メイクは欠点の補正だけでは完成しません。長所を認めたとき、顔は整い、シャレます。
外に正解を探し続ける限りメイクは迷路に。しかも、年齢を重ねていけばいくほど迷宮入りです。でも自分の顔を見つめ観察し、少しずつ年齢を重ねていく自分を知り、今のメイクの違和感を信じた瞬間、迷路の地図が手に入ります。
その時点で、あなたの顔はすでに答えのヒントを出しているんです。あとは今の自分の顔に合わせてやってみるだけ。今の自分と向き合えた人から、メイクは「めんどくさい」から「楽しい、メイクをしたい!」に変わります。
あなたのメイクの答えは、すでにあなたの中にありますよ。








