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【イベントレポ】楳図かずお生誕90周年「楳図ホラーハウス 漂流教室と思考実験展」 脳がバグる狂気と“心臓バクバク”の没入体験

PHPオンライン編集部

2026年07月23日 公開

【イベントレポ】楳図かずお生誕90周年「楳図ホラーハウス 漂流教室と思考実験展」 脳がバグる狂気と“心臓バクバク”の没入体験

楳図かずお先生の伝説的傑作『漂流教室』。その圧倒的な絶望感と没入感をリアルに体感できる体験型展覧会「UMEZZ HORROR HOUSE〜漂流教室と思考実験展〜」が東京・吉祥寺にあるGALLERY ZENONで9月6日まで開催中です。これまで東京・大阪で累計2万人以上を動員した「思考実験展」と融合し、人間の恐怖に迫る体験を味わうことができます。編集部による体験レポートをお届けします。

 

始まりは「守りたいもの」の選択から

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

この展覧会は、1回につき最大7名限定。会場の入口に到着すると、いきなり究極の問いを突きつけられます。

「もし未来の世界に漂流したら、そこで最後まで守りたいものは何ですか?」

用意された選択肢はどれも捨てがたいものばかりですが、直感的に「人間としての尊厳だけは失いたくない」と思い、私は「尊厳」を選択。選んだアイテムに自分の名前を書き、名札に入れて胸に装着します。

薄暗い会場内へ一歩足を踏み入れると、まずは一緒に漂流することになった7人で自己紹介タイム。それぞれの「名前」「クラス」「守りたいもの」とその理由を発表し合います。他の参加者の方々の理由を聞きながら「うんうん、わかる…!」と深く納得。案内人の方が温かく場を和ませてくれるため、ソロ参加でも安心して没入できる空気感が整っていました。

 

突如訪れる絶望と、緊迫の「多数決」

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

ところが和やかな空気も束の間、突如として激しい破壊音が響き渡ります。慌てて入口の様子を見に行くと、なんと外への扉が開かない…!

案内人の方に導かれ、窓のある部屋へ移動すると、どこからか男の子の声が聞こえてきました。どうやら私たち参加者は時空を超えて荒廃した未来へ漂流してしまったらしく、元の世界へ戻るには「天国」を目指すしかないと告げられます。

ホラーが苦手な私は、この時点ですでに心臓がバクバク。「取材どころじゃないかもしれない…」と本気で不安が押し寄せてきます。

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

部屋のロッカーの上には、ひとつの不可解なメッセージ。

「脱出には水が二つ必要」

ロッカーの中には人数分のバッグが入っており、一人ひとつずつ取り出して中身をこっそり確認するよう促されます。そっとバッグの中を覗くと、そこにはパウチに入った水と、メモ帳、そしてペンが入っていました。

すると案内人の方から、「バッグの中身をお互いに見せ合うべきか」を多数決で決めようと提案がなされます。

実はこの時、「あれ…私、他の参加者と何か違う…!?」と強烈な焦りを覚えていたのですが、ネタバレになるため秘密にしておきます。正直、この多数決の瞬間が全編通して一番胃が痛くなるほどの緊張感でした。

 

迫られる苦渋の決断

多数決の結果「中身は見せない」こととなり、一行は次のエリアへ。辿り着いたのは、学校の机と椅子が整然と並ぶ、薄暗く不気味な教室のような空間です。

手がかりを求めて探索すると、貴重な食料である「1枚のクッキー」を発見。ここでも「誰がクッキーを保管しておくか」の投票が行われます。保管者が無事に決まったその時、窓の外から謎の物音が…!

体験後、一緒に回った漂流教室ファンの方に話を伺うと「この教室の場面が一番没入感があってヒヤッとした」と熱く語ってくれました。

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

冷や汗をかきながら移動した次なるエリアは「保健室」。嫌な予感を抱えながら足を踏み入れると、ベッドには横たわるひとりの男の子の姿が。傍らにあったノートを開くと、そこにはこの場所に漂う「感染症」に関する恐ろしい記述が残されていました。

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜
保健室の備品もリアルで不気味です…

そして再び、参加者全員に突きつけられる選択。漂流してからというもの、常に己の倫理観や選択を試されているような感覚が続き、私はすっかり挙動不審になっていました。

 

案内人から発せられた衝撃の言葉

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

精神的に追い詰められた状態で「昇降口」と書かれた案内の方へ進むと、あたりは不気味な草むらに変化します。

ふと奥に目をやると、暗がりの中でガサガサと怪しく動く人影が。その人物が必死に漁っていたのは、私たちが脱出するために喉から手が出るほど欲しい「水」でした。

脱出には「水が二つ」必要。しかし、参加者が持っているのは一人ひとつずつ。

「どうすればいいんだ…」と全員が固まったその時、案内人の口から耳を疑うような言葉が放たれたのです――。

 

体験の後は「通信簿」の授与&限定フードに舌鼓!

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

すべての体験が終了すると、参加者全員に「通信簿」が配られます。

ここには、道中で自分が行ってきた選択の結果をもとに、どのような性格なのかが分析されて書かれており、体験の余韻とともに自分の内面を振り返ることができます。

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜
フォトスポットも設置されている

また、売店コーナーでは『漂流教室』の各種グッズのほか、ファンにはたまらないコラボフード&ドリンクも販売されていました。

今回は試しに「目玉フロート」を注文。

目玉の氷が入った少し毒々しいインパクト抜群の見た目ですが、アサイーのすっきりとした味わいがとても爽やかで、じっとり蒸し暑いこの季節にぴったりの一杯でした。

UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜

極限状態での選択、深まる謎、そして『漂流教室』の世界に完全に呑み込まれるような臨場感。あなたなら、この絶望の世界で最後まで何を「守り」抜きますか?

 

【UMEZZ HORROR HOUSE 〜漂流教室と思考実験展〜】

開催期間 2026年7月17日(金)〜9月6日(日)※火曜定休(8月11日は開催)

開催時間 平日 13:00〜20:00(19:00最終入場)/休日 11:00〜20:00(19:00最終入場)

会場 GALLERY ZENON(ギャラリーゼノン)
〒180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺南町2-11-1

入場料 平日:5,000円(税込)/休日:5,500円(税込)/学割:4,500円(税込)※平日16:00 の回限定

定員 1グループ最大7名まで

体験時間 約60分

https://umezz-horrorhouse.jp/

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