朝型人間は知っている! なぜ、通勤電車の吊り革を左手で握るといいのか?
2016年05月17日 公開 2022年06月06日 更新
PHP文庫『「朝30分」を変えなさい』より
朝こそ「やる気の脳」をとことん活性化させよう!
人間の体は、どんな部分、どんな機能であっても、使わないと衰えていきます。本来、そういう性質があるのです。
運動不足の生活を続けていると、筋肉が衰えてしまう。それと同じように、ドーパミンもどんどん使っていかないと、次第につくる機能が衰えていくのです。
夜更かしや朝寝坊。そんな不規則な生活は、ドーパミンをつくり出す機能を衰えさせます。最近、キレる人が増えたのは、不規則な生活で正常にホルモンが分泌されなくなったせい、という説もあるほどです。
反対に、ドーパミンは、使えば使うほどつくり出す機能が強化されます。
「どうもやる気が出ない」
「意欲が空回りする」
そうお嘆きのあなたは、ひょっとしたらドーパミンをつくる機能が衰えかけているのかもしれません。しかし、そういうあなたでも、“やる気の脳”を使ううちに、衰えかけた機能がよみがえってきます。
ドーパミンをよりいっそう出させるための、簡単な方法をお教えしましょう。
「今まで体験した楽しかったことや、成功したことを思い出す」
「あるいは、楽しみにしている旅行などの予定を思い描く」
そんな、ささいなことでいいのです。
楽しいことを考えるだけで、ドーパミンの分泌が促される。これは、最新の脳科学の定説です。
ドーパミンが放出されて気分がよくなってくると、血行がよくなり、体温も上昇します。すると、頭と体がますます活性化されてくるのです。
朝は、働きがとくに活発になるというのが右脳です。これを活性化させるには、右脳と直結している左半身を使うといいようです。
「歯を磨くときに、歯ブラシを左手で持つ」
「電車やバスで吊り革につかまるときに、左手でつかまる」
こんなふうに、意識して左手や左足を使ってみましょう。
朝の時間を活用すればするほど、ドーパミンをつくる機能が強化されます。その結果、当然、仕事の効率も高まります。
“やる気の脳”をとことん使って活性化すれば、さらなるパワーアップが図れるのです。
著者紹介 高島徹治(たかしま・てつじ)
週刊誌記者、編集プロダクション社長等を経て、現在は合格資格数91を誇る資格コンサルタント。講演、執筆、新聞等への寄稿やテレビ出演など、幅広く活動している。主な著書に『「寝る前30分」を変えなさい』(PHP文庫)、『もっと効率的に勉強する技術!』(すばる舎)、『すごい「勉強法」』(知的生きかた文庫)などがある。