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生き方

あなたの人生の残りの日数は何日でしょうか?~いつも幸せな人の習慣

若尾裕之 《未来デザイン&マーケティングコンサルタント》

2016年03月21日 公開 2024年12月16日 更新

あなたの人生の残りの日数は何日でしょうか?~いつも幸せな人の習慣

PHP文庫『幸せは心のなかで、あなたの気づきを待っている』より

 

人生は短い

あなたの人生の残りの日数は何日でしょうか?

残りの日数は平均寿命から計算すると、今あなたが20歳だとしたら約2万日、50歳だとしたら約1万日です。しかし、睡眠時間など自分の自由にならない時間も多いので、有効に使える時間は、その3分の1から5分の1ほどです。そう考えると、あなたが20歳だとしても、4000~6000日が残りの時間だと言えます。1年が365日ですから、正味10年ちょっとです。とても短いことに気づくはずです。病気や事故でさらに短くなることもあるでしょう。

また、歳を重ねると時の流れが速く感じられます。私は4年間、母校である立教大学の経営学部で教鞭をとりました。およそ30年前に卒業したにもかかわらず、キャンパスにいる時は、まだ自分が大学生のままのような感覚がありました。気がついたら何十年も経っていたという浦島太郎に近い気持ちかもしれません。

子どもの頃はあんなに長かった1年が、大人になるとだんだん短く感じるようになっていきます。

今、この瞬間も人生の持ち時間は減っています。身体の中に大型の砂時計が内蔵されていて、その砂がゆっくりと下に落ち続けているイメージです。しかも一度下に落ちた砂は絶対に上には戻りません。

人生で一番大切なものはお金という人がいます。「何よりもお金が大事」とは本当でしょうか?

あなたが、もしもえん罪事件で30年間、牢獄でとらわれの身になり、その後に無実が証明されて釈放されたとします。賠償金でいくらもらったら納得できますか? 1億円? 10億円? 100億円?

お金は失ったとしても、その後でがんばれば増やすことができますが、失った時間はどんなことをしても返ってきません。時間はそれほど大切なものなのです。

アップル社の創業者であるスティーブ・ジョブズは、スタンフォード大学の卒業式で次のようなスピーチをしています。「私は17歳の時、どこかでこんな言葉を読んだ。『毎日、今日が人生最後の日だと思って生きなさい』。その時から今に至るまで、『今日が人生最後の日だとしたら、今やっていることは本当にやりたいことだろうか』と問いかけてきた」。そのジョブズは56歳で亡くなりましたが、人生の最期に次の言葉を残したそうです。「人生には限界はない。行きたいところに行きなさい。望むところまで高峰を登りなさい。すべてはあなたの心の中にある、すべてはあなたの手の中にあるのだから。物質的な物はなくなっても、また見つけられる。しかし、一つだけ、なくなってしまっては再度見つけられない物がある。人生だよ。命だよ」(スティーブ・ジョブズがアップル社CEOティム・クックに最後に贈ったとされる言葉の翻訳から抜粋)

人生に終わりがあると覚悟をし、それを前提に日々を丁寧に自分らしく生きることが大切です。明日があるという保証は誰にもありません。今日という時を大切に生きましょう。


著者:若尾裕之

株式会社未来総合研究所代表取締役社長、未来デザインコンサルタント、立教大学経営学部兼任講師。1961年生まれ。立教大学経済学部卒業後、日産自動車などの企業に勤務。日産自動車宣伝部時代は、現・大リーガーのイチロー選手を初めてテレビCMに起用した「イチロ・ニッサンキャンペーン」など、多くのヒットCMを担当。現在、未来デザインコンサルタントとして、人生の最期をイメージした幸せな行き方を提案。ライフデザインにおける結婚の重要性を伝えている。恋愛・結婚について造詣が深く、人と人との出会いのコミュニティ作りのため、多くの交流会、パーティー、セミナーなどのイベントもプロデュースしている。『47歳からのエンディングデザイン』(角川フォレスタ)など著書多数。コメンテーターとしてのマスコミ出演も多数。

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